海外サマリー(5日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 3,434.7   + 8.3  シカゴ大豆  2025/11   990.75   -3.75
NY銀     2025/ 9 3,782.3   +49.5  シカゴコーン 2025/12   402.00   -5.00
NYプラ    2025/10 1,330.6   -10.2  NY原油   2025/ 9    65.16   -1.13
NYパラ    2025/ 9 1,203.70   -1.30 ドル・円               147.56   +0.56
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=147円台半ばに反発
 NY為替市場、この日発表のISM非製造業景気指数が予想を下回ったことで、為替
市場はドル安の反応が見られ、ドル円も一時147.30円付近まで値を落とした。し
かし、本日は先週の米雇用統計を受けた急落も一服し、次の展開を探る動きも見られ、
本日147.70円付近に来ている21日線付近で落ち着いている。
 ドル円は積極的に買い戻しを強める動きまではなく、先週の米雇用統計を受けてFR
Bの早期利下げ期待が台頭する中、先週のFOMC以前の状況に戻っており、上値には
慎重になっている。21日線を完全に回復するか、それとも145.70円付近に来て
いる100日線を試しに行くか、次のアクション待ちといった状況。
 短期金融市場では9月の利下げ確率が90%近くまで上昇しているほか、年内2回の
利下げも完全に織り込み、3回の利下げを35%程度の確率まで織り込む動き。
◎NY貴金属=金・銀が弱気の米非製造業景気指数で続伸、プラチナは反落
 ニューヨーク金、銀は続伸。
 金12月限は続伸。時間外取引では、アジア時間では小動きだったが、欧州時間に入
ると、ドル堅調を受け、利食い売り先行もようとなり、一時20ドル超の下落となっ
た。日中取引では、取引開始後から戻り歩調となった。その後、7月の米ISM非製造
業景気指数が事前予想より弱気の数字となり、場中の米国債の利回り低下を受けて地合
いを引き締めた。中盤から後半にかけて上げ幅を縮小したが、小高く引けた。
 銀9月限は時間外取引で小幅続伸で推移。日中取引開始後、一段高となり、一時50
セント超の上昇となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムは小幅まちまち。
 プラチナ10月限は反落。時間外取引は、アジア時間では小動きながら、欧州時間で
は売り優勢となり、一時20ドル近い下落となった。日中取引では、金、銀が買い優勢
となったことで下値を切り上げた。7月の米ISM非製造業景気指数が低調な数字とな
ったことから米景気の後退懸念が強く、手じまい売り先行もようとなり、一時1310
ドルに接近する下落となった。
 パラジウム9月限は小幅続落。時間外取引は小幅続落で推移。日中取引は米景気不安
から軟調に推移した。終盤に戻し小幅安で引けた。
◎LME=アルミは小反発、銅とニッケルは弱気のISM米景気指数で反落
 アルミ3カ月物は小反発。2566.50ドルで堅調で取引を開始した。開始直後に
2565ドルまで軟化したが、2565ドルがこの日の安値となり、その後は2568
ドルを支持線にもちあった。2579.50ドルの高値を付ける場面も見られたが騰勢
は続かず、上げ幅を縮小。暫く2570ドル前後で高下していたが、弱気な7月の米
ISM非製造業景気指数を受けて米株が下落したうえ、銅もこれに追随安となったこと
が手掛かりとなって売られ2559ドルの安値まで軟化したが、引けにかけて買い戻さ
れプラスサイドに回復して終えた。
 銅3カ月物は反落。9697.50ドルで続伸して寄り付いた。米国で利下げ期待が
高まるなか、4日の米国株が大幅反発したことが手掛かりとなってアジア株高が進行し
たことを受け、序盤早々に9700ドル台に値を乗せ、堅調に推移となり一時
9747.50ドルの高値まで浮上した。しかし、欧州の時間帯終盤に9670ドルを
割り込んだためチャート面から転売が膨らんで一時は前日の安値9630ドルを割り込
んで9627ドルまで軟化となった。7月の米ISM非製造業景気指数の弱気な内容を
受けた米株安が重石となり、終盤は9650ドルを上値抵抗線とする安もみとなり、安
値圏を脱することなく引けを迎えた。
◎NY原油=続落、主要産油国の増産による供給過剰懸念で
 ニューヨーク原油の期近は続落。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの中核国が9月の増産で、23年に実施した日量
220万バレル規模の自主減産の巻き戻しを完了するほか、10月以降も日量166万
バレルの自主減産の巻き戻しを継続するとの観測が重しとなった。供給過剰が警戒さ
れ、原油価格が低調に推移するなかでも、主要産油国が増産を続けるリスクが意識され
ている。
 ウクライナ停戦を目指すトランプ米大統領がインドにロシア産原油の輸入を停止する
よう要求し、インド外務省がこの要求に応じない方針を示した後、同大統領が大幅な関
税引き上げを警告したことは懸念要因。インドは良い貿易相手ではなかったとの認識を
示している。
 改質ガソリンの期近は続落。ヒーティングオイルの期近は反落した。原油安が重し。
◎シカゴ大豆・コーン=共に下落、米産地の順調な生育を受け売り優勢に
 大豆は反落。終値の前営業日比は5.75〜3.50セント安。中心限月の11月限
は3.75セント安の990.75セント。

 前日日中取引終了後に発表された米農務省(USDA)作柄報告で順調なペースで生
育が進行していることが明らかとなったうえ、米産地ではこの数日は高温もなく低スト
レスでの生育が見込まれていることが弱材料となった。
 コーンは続落。終値の前営業日比は5.50〜3.00セント安。中心限月の12月
限は5.00セント安の402.00セント。

 米産地での生育が順調、良好に進行していることが前日の日中取引終了後に発表され
た米農務省(USDA)作柄報告で明らかとなり、豊作を確実視する向きが強まるなか
売り優勢となった。12月限は前日に続いて一代の安値を更新。
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