[今日の視点]石油=続落へ、トランプ米大統領の態度は理解不能

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は続落へ。2026年1月限で600〜900円安程度を想定する。供給過
剰懸念を背景に海外原油が続落したことが重し。円相場は1ドル=147円半ばで、前
日よりも円安・ドル高推移。
 ロシア産原油の購入を続けると表明したインドに対して、トランプ米大統領は大幅な
関税を課すと警告した。インドと中国の経済的な対立が強まる可能性が高まっているこ
とは世界経済の懸念要因である。
 ただ、ロシア産の原油の購入を続ける見通しの中国に対して、インドと比較するとト
ランプ米大統領の反応は静かである。トランプ米大統領はロシア産原油の購入問題を無
視して、中国との通商合意を望んでいると述べるなど、理解不能な態度を示している。
中国に100%の二次関税を課すのは得策ではないと判断しているのだろうか。トラン
プ米大統領のいつものはったりはともかく、ロシア産石油の供給がこれまで通りである
ならば、主要産油国の増産もあって原油相場は重いままか。
 時間外取引でニューヨーク原油9月限は前日比0.06ドル高の65.22ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは66.19〜66.29ドル。
<今日の予定>
◆ ニュージーランド ◆
【経済】07:45 雇用統計 2025年4-6月期(NZ統計局)
◆ 日本 ◆
【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】18:00 小売売上高 2025年6月(EUROSTAT)
◆ ドイツ ◆
【経済】15:00 製造業受注 2025年6月(経済技術省)
◆ アメリカ ◆
【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【工業】23:30 週間石油統計(EIA)
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