【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが上昇。ニューヨーク高と円高を受け、ま ちまちで始まった。その後は、円高一服やドル建て現物相場の堅調を受けてプラスサイ ドに転じた。パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時3分現在の前営業日比は、プラチナが9〜33円高、プラチナミニが 4.0〜12.0円高、プラチナスポットが106円安、パラジウムが出来ず。 午前11時3分現在の出来高は、プラチナが2687枚、プラチナミニが315枚、 プラチナスポットが154枚、パラジウムが0枚。 【プラチナはドル安や金堅調が支援】 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。米新規失業保険申請件数の増加や米 連邦準備理事会(FRB)理事にミラン大統領経済諮問委員会(CEA)委員長が指名 されたことが金の支援要因になった。一方、格付け会社S&Pグローバルは、中国の長 期信用格付けを「A+」に据え置いた。不動産セクターや関税圧力からの逆風がある中 でも、強力な財政刺激策によって中国の経済成長は持ちこたえるとの見解を示した。 トランプ米政権は、各国・地域に対する相互関税の新たな税率を発動した。サプライ チェーン(供給網)やインフレにどう影響するかが当面の焦点である。欧州連合(E U)、日本、韓国は15%への関税引き下げで合意した。英国の関税率は10%、ベト ナム、インドネシア、パキスタン、フィリピンは19%または20%への引き下げで合 意した。ただブラジルからは計50%、スイスに39%、カナダに35%など一部の国 に非常に高い関税を発表した。ロシア産原油の輸入停止に応じなかったインドは50% に引き上げられた。 プラチナ先限は5854円まで上昇した。ニューヨーク高や円高一服が支援要因にな った。円相場は1ドル=146円台後半で円高が一服した。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、堅調。朝方の1341.00ドルから、株高を受け て買い優勢となった。 午前11時現在、プラチナは1345.50ドル、パラジウムが1156.00ドル で推移。前営業日の大引け時点はプラチナが1339.76ドル、パラジウムが 1158.23ドル。 MINKABU PRESS
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