【場況】 金が反発。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高が一服した が、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀は先限が上昇した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が14〜52円高、金ミニが16.0〜 71.0円高、ゴールドスポットが305円高、銀が5.4円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万7115枚、金ミニが7525枚、ゴール ドスポットが362枚、銀が1枚。 【NY金は米新規失業保険申請件数の増加などが支援】 金は米新規失業保険申請件数の増加や米連邦準備理事会(FRB)理事にミラン大統 領経済諮問委員会(CEA)委員長が指名されたことが支援要因になった。米新規失業 保険申請件数は7000件増加し、22万6000件となった。市場予想の22万 1000件を超えて増加し、1カ月ぶりの高水準となった。一方、ミラン氏が就任する には、上院の承認が必要となる。任期は来年1月末までとなる。 ロシア大統領府はプーチン大統領とトランプ米大統領が今後数日以内に首脳会談を行 うと発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領も、参加する用意があるとしている。 米大統領は、近く実現する可能性のあるプーチン大統領との会談について、プーチン大 統領が「私に会うために、ゼレンスキー大統領との会談に応じる必要はない」とし、米 ロ首脳会談の条件ではない考えを示した。 イングランド銀行は、政策金利を予想通り4.25%から4.00%に引き下げた。 しかしインフレ懸念から、9政策委員のうち4人は据え置きを求め、利下げ局面の終了 が近い可能性を示唆した。 フィナンシャル・タイムズ(FT)紙によると、米国は1キログラムの金塊の輸入に 対して関税を課した。スイスにある精錬所が関税の適用対象外となる金製品の種類に関 する正式な照会を行った結果、同精錬所に送付されたものだという。日米間の合意に沿 っていない内容の大統領令が発令され、赤沢経済再生担当相が米閣僚と会談し、米側か ら大統領令を適時修正するとしたこともあり、金塊の輸入に対する関税が適切なものか どうかを確認したい。 金先限は夜間取引で1万6199円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因になっ た。円相場は1ドル=146円台後半で円高が一服した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は軟調。きのうの海外市場では、米新規失業保険申請件数の増 加や米連邦準備理事会(FRB)理事にミラン大統領経済諮問委員会(CEA)委員長 が指名されたことを受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の3398.47 ドルから、ドル高を受けて売り優勢となった。 午前11時現在、金が3383.04ドル、銀は3807セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3384.54ドル、銀が3808セント。 MINKABU PRESS
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