●週間見通し金、FRB利下げ期待で押し目買い優勢=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週の金相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測を背景に底固く推移
した。7月の米雇用統計が低調な数値になったことで、米金融当局者からも利下げ対応
に理解を示す発言が増えている。米金融政策の転換期が近づいているとの見方が、金相
場の上昇に直結した。特に週末にかけては、米国が金地金輸入に関税を課したとの報道
を受けて、一時3500ドル台まで急伸して過去最高値を更新した。ただし、実際には
未加工の地金は関税の対象外と見られ、3400ドル台前半から中盤まで上げ幅を削る
展開になった。
 今週も押し目買い優勢の展開になろう。関税を巡る混乱が終息に向かう全体であれ
ば、引き続きFRBの利下げ観測が金相場を押し上げる展開が想定される。既に9月利
下げの織り込みはほぼ終了しているため急伸対応は求められないが、米金利・ドルの上
値が抑えられるのであれば、3400ドル台で下値を固めつつ、改めて3500ドルを
打診する展開になろう。12日の7月米消費者物価指数がイベントリスクになる。
 予想レンジは3400〜3500ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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