シカゴコーン市況=揃って反発、強気な輸出検証高と大豆高を受け買い優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/09    382.50      387.00      380.50      385.00      + 2.25
   2025/12    405.00      409.25      403.00      407.75      + 2.25
   2026/03    422.25      426.50      420.50      425.25      + 2.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       436,936         429,009        1,588,065 (- 13,299)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
=======================================
*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(8月7日までの週)
 コーン:149万1962トン(前週改定値:128万4746トン)
 小 麦: 36万5486トン(前週改定値: 68万9730トン)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米農務省発表の週間コーン作付け進度報告(8月10日までの週)
 コーン:シルキング:94%(前週88%、前年93%、平年95%)
     ド  ウ :58%(前週42%、前年58%、平年58%)
     デ ン ト:14%(前週 6%、前年16%、平年13%)
     「良」以上:72%(前週73%、 前年67%)
     「劣」以下: 7%(前週 7%、 前年10%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米気象庁発表の6−10日予報(8月17日−8月21日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 コーンは揃って反発。終値の前営業日比は2.00〜3.25セント高。中心限月の
12月限は2.25セント高の407.75セント。
 米農務省(USDA)が発表した週間輸出検証高が前週を上回り米コーン輸出が好調
を維持していることが好感されたうえ、大豆が大幅高となったことに追随高となった。
ただ、米産地では好天が続き豊作が確実視されているうえ、USDA月例需給報告での
生産量引上げ観測が重石となり上げ幅は限られた。

 12月限は405セントで取引を開始。序盤は低迷し、一時は403セントの安値を
付けたがアジアの時間帯の中盤頃に浮上し407セント台に達すると、その後は取引を
終えるまで407セントを下値支持線とするもちあいとなった。一時は409.25セ
ントの高値に達したが、高値のもちあい圏を大きく上抜くことなく高もみで引けを迎え
た。
 USDAによると、米国の8月7日時点の週間輸出検証高は149万1962トン
で前週の128万4746トンを上回った。一方の累計は6312万7205トン
で前年同期の4894万3159トンを約29%上回っている。
 USDAによると8月10日時点のコーンのシルキング率は94%で前年の93%を
上回ったが、平年の95%を下回った。またドウ率は58%で前年、平年と同率。デン
ト率は14%で前年の16%は下回ったが平年の13%は上回った。
 一方の作柄のうち良以上の比率は72%で前週より1%低下したが良好を維持。劣以
下の比率は7%で共に前週と同率。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは中西部北部では週末に降雨となり一部で鉄砲水が発生。この数日は
ネブラスカ主南東部からウィスコンシン州南東部にかけて発生。南部および東部では高
温乾燥となっている。

 今後は週半ばにかけて米中部で熱波が広がりサウスダコタ州西部およびでは36℃前
後まで気温が上昇するうだろう。またプレーンズ東部では散発的な降雨が見込まれる。
 8月16〜20日にかけて気温および雨量は全国的に平年を上回るだろう。
 シカゴ小麦は小幅高。米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高は前週を大きく下
回ったことが重石となったが、大豆とコーンの堅調に追随する買いを受けて小高く終
了。日中取引終了後に発表された作柄報告では春小麦の良以上の比率は49%と前週か
ら1%上昇。
 12月限は前営業日比0.50セント高の535.50セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではカンザス州中部および東部では降雨および雷雨となり一部で鉄砲水が
発生。コロラド州東部では雹が報告された。プレーンズ中部では雷雨となっているが、
この雷雨は次第にオクラホマ州及びテキサス州北部に移動していくだろう。
 米国南部では、大西洋沿岸南部では雨がちな天気となっているが、この雨は次第に西
部に拡大している。南部のその他の地域では高温多湿となり、土壌水分の乾燥が促され
ている。
今日の材料
・コーンベルトでは中西部北部では週末に降雨となり一部で鉄砲水が発生。
・週半ばにかけて米中部で熱波が広がりサウスダコタ州西部およびでは36℃前後
 まで気温が上昇。
・8月7日時点の週間輸出検証高は149万1962トンで前週の128万4746
 トンを上回る。
・8月10日時点のコーンのシルキング率は94%で前年の93%を上回ったが、
 平年の95%を下回る。
・ドウ率は58%で前年、平年と同率。
・デント率は14%で前年の16%は下回ったが平年の13%は上回る。
・作柄のうち良以上の比率は72%で前週より1%低下したが良好を維持。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。