[本日の見通し]石油=上昇、米ロ首脳会談を開催する意図は不明

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2026年1月限は上げ幅を拡大。夜間取引の高値を上回っ
て5万9910円まで上げた。

 今週の米ロ首脳会談でウクライナ停戦合意が成立する可能性は低いとみられている。
ロシアが要求しているウクライナの割譲案を欧州連合(EU)が受け入れる可能性は乏
しく、米国とロシアが和平案を策定しようとも実現は望めない。欧州連合(EU)を含
めた首脳会談が開催されるようならば、和平合意に現実味も増すが、口先が先行するば
かりのトランプ米大統領が欧州の主張を排除して和平協議を先導しているばかりに、何
のために米ロ首脳会談を開催するのか誰の目にも明らかではない。トランプ米大統領は
就任当初からウクライナ和平に向けて、欧州と距離を置いている。ロシアを強く敵視す
るEUを協議に含めないことには、首脳会談に意味はない。
 トランプ米大統領とプーチン大統領が首脳会談の開催に合意した背景は不明だが、そ
もそも両国ともに首脳会談を実施すれば和平合意が成立するとも思っていないだろう。
会談後の展開を警戒したほうがよさそうだ。
 時間外取引でニューヨーク原油9月限は前日比0.25ドル高の64.21ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは63.99ドルから64.21ドル。
 原油1月限の予想レンジは5万9900円から6万0900円、ガソリン先限は8万
0500円から8万1500円、灯油先限は8万0500円から8万1500円。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。