●短期見通し穀物、安値低迷の限界を打診＝マーケットエッジ

　トウモロコシは、産地の豊作環境が上値を圧迫する展開が続く。受粉期も最終段階に
差し掛かっているが、今季はホット・アンド・ドライは実現していない。豊作による需
給緩和見通しに変化はみられない。１２日の米農務省（ＵＳＤＡ）需給報告でも高イー
ルドが確認され、期末在庫見通しは引き上げが予想されている。価格低下で輸出が改善
傾向にあり、豊作前提でも急落リスクは後退する値位置だが、４００セント水準で下げ
一服となるか否かの目線に留まる。
　大豆は、産地天候は安定しており、天候リスク織り込みの必要性は乏しい状態が続い
ている。ホット・アンド・ドライは実現せず、引き続き豊作見通しで上値を抑えられよ
う。１０００セントが支持線として機能しなかったことで、９５０〜１０００セント水
準での攻防になる。価格低下でも需要は弱いが、米中通商協議で中国が米国産大豆の購
入拡大で合意する可能性が意識され始めたことはポジティブ。
（マーケットエッジ・小菅 努）

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