シカゴコーン市況=小幅反発、一代の安値更新後で売り警戒感強まる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/09    371.50      376.00      370.75      374.00      + 2.50
  2025/12    394.00      398.50      393.50      397.25      + 2.75
  2026/03    412.25      416.00      411.50      415.00      + 2.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       481,519         817,831        1,549,876 (-  1,140)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米エネルギー省発表の週間エタノール統計(8月8日までの週)
 生産量:日量109万3000バレル(前週比  1万2000バレル増)
 在 庫: 2264万9000バレル(前週比110万7000バレル減)
*米気象庁発表の6−10日予報(8月19日〜8月23日)
 コーンベルト西部の気温は平年並み〜上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並み〜上回る。雨量は平年並み。
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 コーンは小幅反発。終値の前営業日比は0.50〜2.75セント高。中心限月の
12月限は2.75セント高の397.25セント。
 米農務省(USDA)月例需給での予想を大幅に上回る生産量予測を受けて一代の
安値を更新した直後で売り警戒感が強まり、買い戻す動きが広がった。8月8日までの
週は米国でエタノール生産量が増加する一方でエタノール在庫が減少していたことも強
気材料視された。ただ、25/26年度は需給緩和が見込まれているだけに上値は重
く、上げ幅は限られた。
 シカゴコーン12月限は394セントで取引を開始した後、しばらく395セントを
前後するもちあいとなった。シカゴの時間帯に地合いを引き締めて398.50セント
の高値を付けた後に崩れ393.50セントまで値を落としたが、引けにかけて買い戻
され、この日の高値圏で終了。
 米エネルギー省が発表した8月8日までの週におけるエタノール生産量は、前週よ
り1万2000バレル増加した109万3000バレルだった。同日時点の在庫は
110万7000バレル減少した2264万9000バレルだった。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは東部の乾燥していた地域で続いてた慈雨が止んだものの、この雨に
より生育環境は改善。
 今後、週後半にはプレーンズ中部で気温が上昇し最高気温は36℃に達する見込み。
中西部のほとんどの地域も気温が上昇するが、高すぎるほど気温が上昇することはない
だろう。週末には寒冷前線の影響でコーンベルト北部では気温が低下し降雨が発生する
見込み。プレーンズ中部および南部、コーンベルト南部は今後5日間は概ね降雨の発生
は無いだろう。
 8月18〜22日は気温及び雨量は全国的に平年並〜平年を上回る見通し。
 シカゴ小麦は反発。米小麦産地での収穫進行や降雨による土壌水分回復を受けて12
月限は523.25セントの安値を付けて一代の安値を更新する動きが見られたが、前
日に続いての一代の安値更新となった後で売り警戒感が強まり、買い戻された。
 中心限月の12月限は前日比2.25セント高の528.25セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではダコタ州東部で気温がていか しているがその他の地域では気温が上
昇し、穀物の収穫や成熟が進行。
 南部では未成熟の穀物にとって慈雨が発生。
今日の材料
・コーンベルトでは東部の乾燥していた地域で続いてた慈雨が止んだものの、この雨
 により生育環境は改善。
・中西部北部では週末に寒冷前線の影響で気温が低下し降雨が発生する見込み。
・プレーンズ中部および南部、コーンベルト南部は今後5日間は概ね降雨の発生は
 無いもよう。
・8月8日までの週におけるエタノール生産量は、前週より1万2000バレル増加
 した109万3000バレル。

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