貴金属は、総じて反発して寄り付く見通し。金は円安を受けて買い優勢となろう。銀 はニューヨーク安を受けて売り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナ がニューヨーク高と円安を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は23.81ドル安 の3334.87ドル、銀が40セント安の3799セント、プラチナが13.83ド ル高の1353.48ドル、パラジウムは5.99ドル高の1142.54ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.79/80円で、前営業日の 大引け時点から1.43円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万5985円前後、銀は179.5円前後、プラチナ は5915円前後、パラジウムは5500円前後。 【NY金は予想以上の米PPIが圧迫】 金はきのうの海外市場は、予想以上の米生産者物価指数(PPI)を受けて売り優勢 となった。 金は予想以上の米生産者物価指数(PPI)が圧迫要因になった。7月の米PPIは 前月比0.9%上昇した。サービスと財(モノ)の価格が共に急上昇し、2022年6 月以来の大幅な伸びとなった。市場予想は0.2%上昇。6月は横ばいだった。市場で 米連保準備理事会(FRB)が9月に0.50%利下げするとの見方が出ていたが、 0.25%利下げの見方に戻った。また米新規失業保険申請件数は3000件減少し、 22万4000件となった。市場予想は22万8000件だった。ベセント米財務長官 は、連邦準備理事会(FRB)による利下げに向け、条件が一段と有利になっているよ うに見えるとし、FRBは0.25%ポイントの利下げから始め、その後ペースを加速 させることができると述べた。 ルビオ米国務長官は、ウクライナにおける紛争の包括的な停戦には時間がかかるとい う認識を示しつつも、トランプ大統領は15日に開くロシアのプーチン大統領との会談 で、ウクライナにおける戦闘休止を目指す考えと述べた。 銀はきのうの海外市場は、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。 【プラチナは買い戻し主導で上昇】 プラチナはきのうの海外市場では、買い戻し主導で上昇した。 プラチナは買い戻し主導で上昇した。予想以上の米生産者物価指数(PPI)を受け て米連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げ観測が後退したが、プラチナは買い戻し主 導で上昇した。今夜の米ロ首脳会談でウクライナ停戦に向けた動きが進むかどうかを確 認したい。 <今日の予定> ●フランス(聖母昇天祭) ・国内総生産 2025年4-6月期1次速報 (内閣府) ・中国住宅価格指数 2025年7月(国家統計局) ・中国小売売上高 2025年7月(国家統計局) ・中国鉱工業生産 2025年7月(国家統計局) ・米小売売上高 2025年7月(商務省) ・米輸出入物価指数 2025年7月(労働省) ・米製造業景況指数 2025年8月(ニューヨーク連銀) ・米鉱工業生産・設備稼働率 2025年7月(FRB) ・米企業在庫 2025年6月(商務省) ・米消費者信頼感指数 2025年8月速報値(ミシガン大) ・対米証券投資 2025年6月(財務省) ・建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行
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