金・銀午前=金が反発、円安が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が反発。円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場が堅調と
なったが、円安一服に上値を抑えられた。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が3〜28円高、金ミニが9.5〜
50.5円高、ゴールドスポットが303円高、銀が出来ず。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万4667枚、金ミニが5681枚、ゴール
ドスポットが411枚、銀が0枚。
【NY金は予想以上の米PPIが圧迫】
 金は予想以上の米生産者物価指数(PPI)が圧迫要因になった。7月の米PPIは
前月比0.9%上昇した。サービスと財(モノ)の価格が共に急上昇し、2022年6
月以来の大幅な伸びとなった。市場予想は0.2%上昇。6月は横ばいだった。市場で
米連保準備理事会(FRB)が9月に0.50%利下げするとの見方が出ていたが、
0.25%利下げの見方に戻った。また米新規失業保険申請件数は3000件減少し、
22万4000件となった。市場予想は22万8000件だった。ベセント米財務長官
は、連邦準備理事会(FRB)による利下げに向け、条件が一段と有利になっているよ
うに見えるとし、FRBは0.25%ポイントの利下げから始め、その後ペースを加速
させることができると述べた。
 ルビオ米国務長官は、ウクライナにおける紛争の包括的な停戦には時間がかかるとい
う認識を示しつつも、トランプ大統領は15日に開くロシアのプーチン大統領との会談
で、ウクライナにおける戦闘休止を目指す考えと述べた。
 金先限は夜間取引で1万6024円まで上昇した。円安が支援要因になった。円相場
は1ドル=147円台後半で円安が一服した。予想以上の国内総生産(GDP)を受け
て日銀の利上げ観測が出た。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、予想以上の米生産者物価指
数(PPI)を受けて売り優勢となった。アジア市場では、朝方の3334.20ドル
から、押し目を買われた。
 午前11時現在、金が3340.01ドル、銀は3799セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3358.68ドル、銀が3839セント。

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