●短期見通し穀物、安値低迷が続く=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、産地の豊作環境が上値を圧迫する展開が続く。徐々に収穫期が近づ
くが、今季はホット・アンド・ドライは実現していない。12日に米農務省(USD
A)需給報告が公表されたが、在庫見通しが大幅に引き上げられたこともネガティブ。
ただし、7月以降は輸出需要が堅調であり、400セント水準から大きく値を崩してい
く見通しにはない。まだ底入れ感は乏しく価格リスクは下向きになるが、400セント
水準では大きな値崩れまでは想定されない状況になっている。
 大豆は、産地天候は安定しており、天候リスク織り込みの必要性は乏しい状態が続い
ている。ホット・アンド・ドライは実現せず、引き続き豊作見通しで上値を抑えられよ
う。米農務省(USDA)需給報告で在庫見通しが引き下げられたことはポジティブで
安値修正の動きもみられるが、輸出需要の弱さからは修正高の域に留まろう。
1100セント台にレンジを切り上げていく見通しにはなく、1000セントを挟んで
の攻防が続こう。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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