【↑】日経平均 大引け| 続伸、先物主導で買われ連日の最高値更新 (8月18日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  43452.90
高値  43835.12
安値  43390.22
大引け 43714.31(前日比 +336.00 、 +0.77% )

売買高  21億88万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆28億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、前週末に続いて連日の最高値更新
 2.米半導体株安受け半導体製造装置下落でも日経平均堅調
 3.先物主導で買い拍車、4万3000円台後半まで上値伸ばす
 4.値上がり銘柄数は後場に入って減少も全体の7割占める
 5.売買代金はきょうで8営業日連続の5兆円台超えと活況

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比34ドル高と反発した。バークシャー・ハザウェイによる株式保有が判明したユナイテッドヘルスが急騰し指数を押し上げた。

 週明けの東京市場では、終始堅調な地合いとなり、日経平均株価は連日で最高値を更新。4万3000円台後半まで上値を伸ばした。

 18日の東京市場は、リスク選好の地合いが継続した。前週末の米国株市場ではNYダウが小幅に反発したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落となり、やや買い手控えムードも意識されている。しかし、東京市場は日経平均が先物主導で終始頑強な値動きで4万3000円台後半での推移となった。トランプ米大統領が半導体関税を近く公表する意向を表明したことから、前週末は米半導体株が軟調となり、東京市場でも半導体製造装置関連などに売りが目立った。しかし、全体相場は途中伸び悩む場面はあったものの、強調展開を維持した。値上がり銘柄数はプライム市場全体のほぼ7割を占めたが後場に入り数はやや減少している。売買代金はわずかながら5兆円を上回り、きょうで8営業日連続で5兆円を上回る水準をこなした。

 個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が高く、同2位となったサンリオ<8136>も大幅な上値追いが続いている。三菱重工業<7011>が堅調、IHI<7013>も上昇した。古河電気工業<5801>やフジクラ<5803>も買いが優勢。トヨタ自動車<7203>も頑強。電算システムホールディングス<4072>、アステリア<3853>がストップ高に買われ、スズキ<7269>が急騰。野村マイクロ・サイエンス<6254>の上げ足も目立つ。井関農機<6310>も値を飛ばした。三越伊勢丹ホールディングス<3099>も活況高。

 半面、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>などが売りに押され、ソニーグループ<6758>も冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも下落した。東京電力ホールディングス<9501>など電力株が総じて安く、東京海上ホールディングス<8766>も売りが優勢だった。WOWOW<4839>、アンビスホールディングス<7071>が急落、TOKYO BASE<3415>も大幅安。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、リクルート <6098>、スズキ <7269>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約191円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ソニーG <6758>、レーザーテク <6920>、ディスコ <6146>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約86円。うち47円は東エレク1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)サービス業、(2)輸送用機器、(3)情報・通信業、(4)精密機器、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)海運業、(3)電気・ガス、(4)保険業、(5)鉱業。

■個別材料株

△ヴレインS <135A> [東証G]
 AI外観検査システムの需要旺盛で今期営業6割増益視野。
△ウルフハンド <194A> [東証G]
 26年6月期は過去最高益の更新を計画。
△Hmcomm <265A> [東証G]
 ファンタラクティブからDXパートナー事業を譲受。
△テンシャル <325A> [東証G]
 25年8月期通期業績予想の上方修正を発表。
△農業総研 <3541> [東証G]
 ビジネスモデル軌道に乗り業績変貌。
△アステリア <3853> [東証P]
 「円建てステーブルコインを国内初承認」との報道。
△BTM <5247> [東証G]
 ヘッドウォ <4011> とAIエージェントサービスを本格始動へ。
△アップバンク <6177> [東証G]
 企業・教育機関向けにAIサービス販売へ。
△テラプローブ <6627> [東証S]
 7月売上高が3ヵ月ぶりに増収へ転じる。
△セブン銀 <8410> [東証P]
 伊藤忠 <8001> と資本・業務提携の検討を開始することで合意。

▼ロジザード <4391> [東証G]
 26年6月期は投資負担重く営業益13%減の計画。
▼環境管理 <4657> [東証S]
 26年6月期利益回復見込むも目先材料出尽くし。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)電算システム <4072>、(2)アステリア <3853>、(3)Aクリエイト <8798>、(4)スズキ <7269>、(5)野村マイクロ <6254>、(6)東京計器 <7721>、(7)井関農 <6310>、(8)ヤマタネ <9305>、(9)セレス <3696>、(10)三越伊勢丹 <3099>。
 値下がり率上位10傑は(1)アンビスHD <7071>、(2)WOWOW <4839>、(3)T-BASE <3415>、(4)ペプドリ <4587>、(5)キオクシア <285A>、(6)北海電 <9509>、(7)日東紡 <3110>、(8)サンウェルズ <9229>、(9)東電HD <9501>、(10)エンビプロ <5698>。

【大引け】

 日経平均は前日比336.00円(0.77%)高の4万3714.31円。TOPIXは前日比13.28(0.43%)高の3120.96。出来高は概算で21億88万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1130、値下がり銘柄数は443となった。東証グロース250指数は800.21ポイント(11.97ポイント高)。

[2025年8月18日]


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