日経平均株価 始値 43846.55 高値 43876.42 安値 43411.97 大引け 43546.29(前日比 -168.02 、 -0.38% ) 売買高 19億8152万株 (東証プライム概算) 売買代金 5兆780億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は3日ぶり反落、目先利益確定売りが優勢に 2.全体相場を牽引していた主力銘柄に持ち高調整の売り圧力 3.ジャクソンホール会議のパウエル氏講演控え様子見ムード 4.中小型株を中心に個別株物色は活発、値上がり銘柄数多い 5.商い活況が続き、売買代金は9営業日連続で5兆円上回る ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前週末比34ドル安と反落した。ジャクソンホール会合を控え持ち高調整の売りが優勢となった。 東京市場では、方向感の定まらない地合いで、日経平均株価は朝方は高く始まったものの、その後は値を消す展開となり、結局マイナス圏で引けている。 19日の東京市場は、日経平均が朝高後にすぐ値を消し下値を探る展開だった。前日までの急騰で高値警戒感が強く意識されるなか、主力株にポジション調整の売りが顕在化した。前日の欧米株市場が高安まちまちで買い疲れ感も見られたことで、東京市場でもリスクを積極的に取りに行く展開とはならなかった。今週末にジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えており、この内容を見極めたいとの雰囲気が買いを手控えさせた格好だ。特に日経平均寄与度の高い値がさ株への売りが指数押し下げ効果をもたらした。ただ中小型株を中心に個別株物色は活発で、日経平均とTOPIXいずれも安かったにもかかわらず、プライム市場の値上がり銘柄数が値下がり数の倍以上となっている。なお、活況な商いは維持されおり、全体売買代金は9営業日連続で5兆円を上回った。 個別では、売買代金トップとなったソフトバンクグループ<9984>が10営業日ぶりに反落したほか、僅差で売買代金2位となったサンリオ<8136>も利益確定売りを浴び10%を超える急落を余儀なくされた。フジクラ<5803>、レーザーテック<6920>などが軟調。IHI<7013>が値を下げ、任天堂<7974>も下値を探った。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも安い。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>も冴えない。楽天銀行<5838>、フージャースホールディングス<3284>などが大幅安、井関農機<6310>も下落した。 半面、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>がしっかり、トヨタ自動車<7203>もプラス圏を維持した。中外製薬<4519>が大きく上値を伸ばした。アステリア<3853>が前日に続きストップ高に買われ、アドバンスクリエイト<8798>、あすか製薬ホールディングス<4886>も急騰。冨士ダイス<6167>が値を飛ばし、関東電化工業<4047>も大幅高となった。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、第一三共 <4568>、東エレク <8035>、TDK <6762>、豊田通商 <8015>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約90円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファストリ <9983>、コナミG <9766>、バンナムHD <7832>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約248円。うち136円はSBG1銘柄によるもの。 東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)不動産業、(3)倉庫・運輸、(4)電気・ガス、(5)金属製品。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)銀行業、(3)非鉄金属、(4)保険業、(5)証券・商品。 ■個別材料株 △fonfun <2323> [東証S] 飲食店向けサービスがリクルートの無料POSレジアプリと連携。 △インフォメテ <281A> [東証G] 東証が信用取引に関する臨時措置を解除。 △フライングG <3317> [東証S] 1株から2株への株式分割と配当予想の実質増額修正を好感。 △デジプラ <3691> [東証G] 資金移動業に対応した「デジタルウォレット」を正式リリース。 △アステリア <3853> [東証P] JPYC出資企業として人気化。 △関電化 <4047> [東証P] エフィッシモの保有目的変更で思惑。 △あすか薬HD <4886> [東証P] MICINと過敏性腸症候群治療用アプリを共同開発へ。 △JBS <5036> [東証S] プライム市場へ上場市場区分変更と記念配当実施を発表。 △冨士ダイス <6167> [東証P] データセンター関連の有力株として頭角現す。 △近畿車 <7122> [東証S] 米投資顧問が大量保有。 ▼フージャース <3284> [東証P] 415万2200株の公募増資など発表で希薄化を懸念。 ▼ACSL <6232> [東証G] 第三者割当増資の実施で潜在的な希薄化リスク意識。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アステリア <3853>、(2)Aクリエイト <8798>、(3)飯野海 <9119>、(4)あすか薬HD <4886>、(5)冨士ダイス <6167>、(6)関電化 <4047>、(7)ジャスト <4686>、(8)古野電 <6814>、(9)シード <7743>、(10)日本マイクロ <6871>。 値下がり率上位10傑は(1)サンリオ <8136>、(2)楽天銀 <5838>、(3)フージャース <3284>、(4)Jディスプレ <6740>、(5)井関農 <6310>、(6)宮越HD <6620>、(7)滋賀銀 <8366>、(8)ベイカレント <6532>、(9)SBG <9984>、(10)ライフネット <7157>。 【大引け】 日経平均は前日比168.02円(0.38%)安の4万3546.29円。TOPIXは前日比4.33(0.14%)安の3116.63。出来高は概算で19億8152万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1055、値下がり銘柄数は511となった。東証グロース250指数は800.62ポイント(0.41ポイント高)。 [2025年8月19日] 株探ニュース
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