シカゴ大豆市況=大幅続伸、強気な輸出と中国政府の景気刺激策への期待から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/09   1,015.00    1,035.25   1,011.50     1,034.50     +19.50
   2025/11   1,036.00    1,056.75   1,032.25     1,056.00     +20.00
   2026/01   1,055.25    1,074.50   1,051.50     1,073.75     +18.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       379,897         140,143         893,542  (-    618)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(8月14日までの週)
 大 豆:113万6900トン(事前予想レンジ:35万〜85万トン)
 大豆粕: 22万1900トン(事前予想レンジ:15万〜40万トン)
 大豆油:    2600トン(事前予想レンジ:  0〜 2万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(8月27日−8月31日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
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 大豆は大幅続伸。終値の前営業日比は5.50〜20.00セント高。中心限月の
11月限は20.00セント高の1056.00セント。
 米農務省(USDA)が発表した週間純輸出成約高が強気な内容だったことを受けて
買い優勢となった。中国当局による景気刺激策への期待も買い支援要因となった。11
月限は一時は7月3日の水準まで上昇する大幅高となった。
 11月限は1036セントで取引を開始した後は、1039セントを上値抵抗線とす
る安もみとなり、その中で1032.25セントの安値を記録した。米国の時間帯を迎
えると強気な輸出を受けて引けにかけて上値を探る展開となり、一時は1056.75
セントの高値に達し、高値圏を維持して終了。

 米農務省(USDA)発表の8月14日までの大豆の週間純輸出成約高は113万
6900トンで前週の75万5400トンを上回った。
 累計輸出成約高は5105万7900トンで前年同時期の4580万9600トンを
約11%上回っている。
 プロファーマ—のクロップツアーではイリノイ州の3フィート×3フィート(約
91.4cm四方)内の着サヤ数は前年の1419.11サヤを上回る1479.22
サヤだった。また、アイオワ州ディストリクト1の同条件下での着サヤ数は前年の
1108.76サヤを上回る1279.25サヤで、同州のディストリクト4は前年の
1254.09Buを上回る1376.15サヤと発表。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは気温は平年以下〜平年並となるなか降雨は発生せず。21日の最高
気温は五大湖周辺北部が27℃前後、西部では32℃近くまで上昇。コーンベルト南部
および東部では依然として土壌水分は乾燥傾向。
 東部では寒冷前線の通過に伴い散発的な降雨が発生するだろう。また、中西部および
プレーンズ北部・中部では秋を思わせる低温となる見込み。
 8月26〜30日は米東部の気温は平年以下〜平年並が見込まれる。一方の雨量も
米東部の多くの地域で平年以下〜平年並になるもよう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、モンタナ州及びノースダコタ州を寒冷前線が通過中で散発的な降雨
が発生し、気温は低下。その他の地域では降雨の発生が無い中、夏穀物の生育が進行
中。
 南部では、大西洋沿岸南部ではハリケーンの接近に伴い降雨が発生。それ以外の地域
では全体的にコーンの収穫を含めた農作業に適した天気が広がっている。

 大豆製品は、大豆油は大幅高となった大豆に追随高となった。原油の堅調も買いを呼
ぶ要因となった。一方の大豆粕はこれまでの上昇後で戻り待ちの売りが見られるなか軟
調となった。
 大豆粕12月限は前日比3.00ドル安の294.20ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは気温が平年以下〜平年並となるなか降雨は発生せず。
・コーンベルト南部および東部では依然として土壌水分は乾燥傾向。
・プレーンズでは、散発的な降雨が発生し、気温は低下。
・8月14日までの大豆の週間純輸出成約高は113万6900トンで前週の75万
 5400トンを上回る=USDA

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