コーン週間展望=上昇相場に反転との判断は時期尚早

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                   [8月25日からの1週間の展望]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     週間高低(カッコ内は日付)   8月18日〜8月22日
            始 値  高 値    安 値      終 値   前週末比
<東 京> 先限  39,000   39,600       39,000       39,000    0
======================================
<シカゴ>21日終値 前週末比    |8月17日現在の米国産コーン作柄報告
   25/ 9  387.25 + 3.50       |ドウ(72% 前週58%前年 72%、平年73%)
   25/12  411.75 + 6.50        |デント(27% 前週14%前年 28%、平年26%)
                |成熟(3% 前週-% 前年 4%、平年3%)
                               |作柄報告
                               |「良」以上:71%(前週72%、前年67%)
                              |「劣」以下: 8%(前週 7%、前年11%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 148.43円  前週末比 1.31円の円安
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 【前週のレビュー】シカゴコーンはプロファーマ—のクロップツアーで豊作を認識な
ら再度、安値更新シナリオとした。
【シカゴコーンは旺盛な輸出需要と買い戻しで月初以来の高値に戻す】
 シカゴコーンは米農務省(USDA)から月例需給報告の発表があった12日に期近
から期中限月が一代安値を更新した。その後、一代安値更新はなく、底堅く推移し、
21日は大幅高となったが、まだ上昇相場に転換したと判断するには時期尚早とみる。
旺盛な輸出需要が支援材料ながら、豊作見通しに変わりはないことが上値圧迫要因。早
い州では9月半ばに収穫が始まる。9月に入ると、ハーベストプレッシャー(収穫期の
売り圧力)が徐々にまり、天候相場は終盤を迎える。
 期近12月限は、今月12日に392セントまで下落し、一代安値更新した。15日
に400セント台を回復。18日に408セントまで反発し、需給報告前の11日以来
の高値をつけた。21日は抵抗線の410セント超えとなり、413.75セントまで
上昇し、今月1日以来の高値をつけた。下向きの25日移動平均線(409.50セン
ト)を1カ月ぶりに超えた。410セント超えとなり、大幅な売り越し状態にある大口
投機家からの買い戻しが執行されたもよう。
 17日現在の作柄報告で今年1回目の成熟段階が3%と発表された。実が固くなるス
テージのデントが27%と平年の26%を上回り、順調な生育状態を維持し、生育期の
最終段階にさしかかっている。
 18日から21日までの予定でプロファーマ—のクロップツアーが実施された。オハ
イオ、ネブラスカ、インディアナ州の調査結果が発表され、各州の単収(イールド)は
前年を上回る数字となり、豊作観測が一段と強まっている。
 米国産コーンの25/26年度の期末在庫率の予想は13.3%。大豆の6.7%と
比べるかなり潤沢だ。いずれ再度、400セント割れはあると予想する。

【とうもろこしはの取引は事実上、終焉】
 とうもろこしは、21日時点の総取組高は10枚のみ。各限月の取組高が1ケタ、ま
たはゼロ状態で、事実上、取引は終焉。新規売買は参加しにくい。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
25日 ●英国(サマー・バンク・ホリデー)
    独景況感指数 2025年8月(ifo)
    米新築住宅販売 2025年7月(商務省)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
    米国産コーン・大豆作柄報告(USDA)
26日 米耐久財受注 2025年7月速報値(商務省)
    米ケース・シラー住宅価格指数 2025年6月(S&P)
    米消費者信頼感指数 2025年8月(カンファレンスボード)
27日 中国工業利益 2025年7月(国家統計局)
28日 米国内総生産 2025年4-6月期改定値(商務省)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米中古住宅販売仮契約指数 2025年7月(全米不動産協会)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
29日 労働力調査(失業率) 2025年7月(総務省)
    鉱工業生産指数 2025年7月速報(経済産業省)
    小売業販売額 2025年7月速報(経済産業省)
    独雇用統計 2025年8月(連邦雇用庁)
    独消費者物価指数 2025年8月速報(連邦統計庁)
    米個人所得・支出 2025年7月(商務省)
    米卸売在庫 2025年7月速報値(商務省)
    シカゴ購買部協会景気指数 2025年8月(シカゴ購買部協会)
    米消費者信頼感指数 2025年8月確報値(ミシガン大)
    建玉明細報告(CFTC)
    MINKABU PRESS
    ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。


このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。