【場況】 金が続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、テクニカル要因 の買いが入って上値を伸ばした。銀は6月限が下落した。 新甫2026年8月限は金標準が1万6200円、金ミニが1万6250.5円でそ れぞれ発会した。 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が26〜46円高、金ミニが11.0〜 47.5円高、ゴールドスポットが273円高、銀が0.9円安。 午前11時3分現在の出来高は、金が1万7604枚、金ミニが4414枚、ゴール ドスポットが565枚、銀が1枚。 【NY金は米大統領のFRB攻撃が支援】 金はトランプ米大統領の米連邦準備理事会(FRB)攻撃などが支援要因になった。 米大統領は、クック米連邦準備理事会(FRB)理事が住宅ローン申請書類を巡り不正 を働いたとする大統領側近の指摘を受け、即時解任に踏み切った。クック理事の弁護士 は、米大統領によるクック氏解任の試みに対し、提訴する方針を明らかにした。また米 国のハイテク企業に打撃を与えるデジタルサービス課税に対する報復措置として、追加 関税および先端技術や半導体に対する輸出規制を課す可能性を示唆した。 7月の米耐久財受注は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財 から航空機を除く)の受注が前月比1.1%増となった。予想以上に増加し、企業の設 備投資が第3四半期に好調なスタートを切ったことを示唆した。市場予想は0.2% 増。全体の耐久財受注は2.8%減少。民間航空機の予約減少が響いた。8月の米消費 者信頼感指数は97.4となり、98.7(上方修正)から低下した。労働市場と将来 の収入に対する家計の悲観的な見方が強まったことを受けた。市場予想は96.2。 金先限は1万6265円まで上昇した。ニューヨーク高や円高一服が支援要因になっ た。円相場は1ドル=147円台前半で円高が一服した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、トランプ米大統領の米連邦 準備理事会(FRB)攻撃などを受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の 3391.90ドルから、ドル高を受けて売り優勢となった。 午前11時現在、3385.69ドルで推移、銀は3856セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が3375.37ドル、銀が3874セント。 MINKABU PRESS
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