シカゴ大豆市況=揃って続落、米収穫期への意識と米中関係の悪化懸念から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/09   1,019.25    1,019.75    1,015.50    1,016.00     - 9.75
   2025/11   1,043.50    1,047.75    1,030.75    1,031.50     - 9.50
   2026/01   1,060.75    1,066.00    1,049.50    1,050.00     - 9.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       242,505       172,255        862,506   (-  1,323)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(9月9日−9月13日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 大豆は揃って続落。終値の前営業日比は9.75〜5.50セント安。中心限月の
11月限は9.50セント安の1031.50セント。
 9月を迎え米国での収穫開始が意識されるなか、供給量の増加観測が重石となった。
また、米中間の対立悪化が米国の対中大豆輸出に影響するとの警戒感が強まったことも
売りを呼ぶ要因になった。

 期近11月限は1043.50セントで取引を開始した後に値位置を落としながらも
1040セント割れに抵抗を見せる動きが続いていたが、欧州の時間帯以降は下値探り
に転じた。米国の時間帯を迎えても軟調地合いに変化はなく、終盤には1030.75
セントと8月19日以来の水準まで低下し、安値に近い水準で終えた。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは五大湖周辺および中西部北部で強い寒冷前線が通過するなか、散発
的な降雨が発生。ノースダコタ州東部およびミネソタ州北部ではこの寒冷前線の影響で
低温となり、3日朝方には7℃を記録。
 今後、今週末には寒冷前線に熱帯性低気圧が吸収される影響でプレーンズ南部では降
雨となる見込み。また、中西部でも寒冷前線の影響で週末は降雨が見込まれうえ、4日
および週末は降霜の恐れがある。
 9月8日〜12日にかけて気温は米東部のほとんどの地域では平年を下回るだろう。
一方の雨量はほとんどの地域で平年並〜平年を上回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、ダコタ州では気温が低下。一方、モンタナ州中部を含むハイプレー
ンズでは暖かな気温が見込まれる。降雨はほぼ発生しておらず収穫を含んだ農作業が進
行中。

  米国南部では、広い範囲で散発的な降雨が発生。南東部の内陸部では土壌水分が乾
燥した地域が依然として見られている。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大豆の軟調に追随。大豆油は原油の軟調も重石と
なった。
 大豆粕12月限は前日比1.30ドル安の282.50ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは散発的な降雨が発生。
・コーンベルトのノースダコタ州東部およびミネソタ州北部では寒冷前線の影響で3日
 朝方には7℃を記録。
・米中西部では寒冷前線の影響で週末は降雨が見込まれうえ、4日および週末は降霜
 の恐れあり。

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