シカゴ大豆市況=概ね反発、米産地の低温受け降霜懸念が強まる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/09   1,012.00    1,012.00    1,007.50    1,012.00     - 4.00
   2025/11   1,031.50    1,034.25    1,021.50    1,033.00     + 1.50
   2026/01   1,050.25    1,052.75    1,040.25    1,051.50     + 1.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       140,143         159,216         861,713  (-    793)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(9月10日〜9月14日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を下回る。
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 大豆は概ね反発。終値の前営業日比は4.00セント安〜1.50セント高。中心限
月の11月限は1.50セント高の1033.00セント。
 9月を迎えて米国での収穫が意識される時期となったことが重石となったが、米産地
での低温と降霜を受けて降霜被害発生に対する警戒感が強まり、当限以外は買い優勢で
運ばれた。
 シカゴ大豆11月限は1031.50セントで取引を開始した後は1030セント台
での高下が続くなか1034.25セントの高値を付けた。欧州の時間帯を迎えると崩
れ、一時は1021.50セントの安値まで軟化したが、シカゴの時間帯には買い戻さ
れて浮上し引け直前にこの日の高値に顔合わせし、高値圏を維持したまま終えた。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトではアイオワ州以北の気温が7℃以下まで低下するなか、ミネソタ州北
部およびウィスコンシン州では降霜注意報が発令された。オハイオバレー及び五大湖周
辺地域では寒冷前線に伴い降雨が発生。
 寒冷前線が接近するなか、今週末は広い範囲で気温が低下し、ネブラスカ州及びアイ
オワ州の最低気温は7℃以下まで低下するだろう。プレーンズ北部および中西部北部で
は週末の気温低下に伴い降霜が発生する可能性がある。ただ、氷点下まで低下し穀物へ
影響する可能性は限られている。9月9〜13日にかけて東部では気温が低下するが、
中西部北部、プレーンズの気温は平年を上回るだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではノースダコタ州では気温が低下し、最高気温は10℃以下に留まって
いる。プレーンズ東部では全域で気温が低下しているが、テキサス州及びハイプレーン
ズでは暖かな気温となっている。
 南部では散発的な降雨が発生し湿度の高い状態にある。オハイオリバーを通過中の寒
冷前線はケンタッキー州およびその周辺地域にとっての慈雨をもたらしている。

 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大豆の堅調に追随高となった。大豆粕は今月2日
の取引で大きく値を下げた後で売り警戒感が強まっており、282.5ドル割れに強い
抵抗を見せた後に買い戻された。
 大豆粕12月限は前日比1.20ドル高の283.70ドル。
今日の材料
・コーンベルトではアイオワ州以北の気温が7℃以下まで低下するなか、ミネソタ州
 北部およびウィスコンシン州では降霜が警戒される。
・プレーンズ北部および中西部北部では週末の気温低下に伴い降霜が発生する可能性
 がある。

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