シカゴ大豆市況=軒並み下落、弱気な輸出と米経済不安から売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/09    1,015.00    1,015.00    1,015.00    1,006.50     - 5.50
  2025/11    1,033.50    1,037.25    1,025.75    1,027.00     - 6.00
  2026/01    1,052.00    1,055.25    1,044.25    1,045.50     - 6.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       155,980         185,444         853,126  (- 8,587)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(8月29日までの週)
 大 豆:79万4700トン(事前予想レンジ:35万〜85万トン)
 大豆粕:14万1400トン(事前予想レンジ:15万〜40万トン)
 大豆油:   1700トン(事前予想レンジ:  0〜 2万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(9月11日−9月15日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を下回る。
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 大豆は軒並み下落。終値の前営業日比は6.25〜1.75セント安。中心限月の
11月限は6.00セント安の1027.00セント。
 米産地での降霜懸念が買い支援要因となりプラスサイドに浮上する場面も見られた
が、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が前週を下回ったうえ、米雇用統計
の弱気な結果を受けて米経済不安が高まったことで需要減少懸念で売り優勢に転じ全面
安となった。
 11月限は1033.50セントで取引を開始した後に値を落としながらも1030
セント台を維持。欧州の時間帯にかけて浮上し1030セント台後半で高下するなか
米国の時間帯には1037.25セントの高値に達する場面も見られた。高値を離れた
後は1029セントを下値支持線とした安もみとなったが終盤に崩れて1025.75
セントの安値を記録し、安値に近い水準で引けを迎えた。

 米農務省(USDA)発表の8月29日までの大豆の週間純輸出成約高は79万
4700トンで前週の118万3400トンを下回った。
 累計輸出成約高は5084万4900トンで前年同時期の4536万9200トンを
約12%上回っている。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは五大湖周辺地域で局地的な降雨が発生しているが、その他の地域で
は低温ながらも降雨は発生せず、成熟が進行。コーンベルト南部および東部ではこれま
での土壌水分乾燥が作柄に影響。
 この週末、寒冷前線がプレーンズ北部および中西部で停滞し、広い範囲で降雨また
降霜が発生するだろう。この週末の気温はネブラスカ州及びアイオワ州以北では7℃程
度まで低下する一方、東部では降雨となる見込み。
 9月10〜14日は米東部では概ね平年を下回るだろう。また、多くの地域では気温
が平年を上回るもよう。一方の雨量はプレーンズ南部から北東部にかけて平年以下〜
平年並になるだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、低気圧と寒冷前線の影響で南部で降雨が発生。南部出は気温も低下
している。一方の北部では異例の低温にもかかわらず、収穫などの農作業が進行。
 一方の南部ではテキサス州東部で38℃、それ以外のほとんどの地域で32℃まで上
昇しており、未成熟の夏穀物にストレスを与えている。

 大豆製品は、大豆油は大豆、原油の軟調に追随安となった。一方の大豆粕は8月下旬
以降の続落の後で売り警戒感が強まるなか大豆粕買いの大豆油売りのストラドルに絡ん
だ動きが広がりプラスサイドで終了。
 大豆粕12月限は前日比0.30ドル高の284ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは五大湖周辺地域で局地的な降雨が発生。
・コーンベルト南部および東部ではこれまでの土壌水分乾燥が作柄に影響。
・8月29日までの大豆の週間純輸出成約高は79万4700トンで前週の118万
 3400トンを下回る=USDA

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