NYプラチナ市況=プラチナが反発、パラジウムは続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/10)  1380.4     1412.3      1374.7      1386.7    + 10.1
         (26/ 1)  1393.2    1424.1      1387.7      1399.9    + 10.4
 パラジウム  (25/12)  1142.00    1156.00     1105.50     1128.90   - 14.40
         (26/ 3)  1160.50    1164.00     1125.50     1140.40   - 14.60
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          37,266         47,145        91,328       (+  1,360)
 パラジウム          5,350          6,120        18,850       (+    163)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          45,400.86  - 220.43
     前日  148.44/46   1.1651/53   ・ナスダック         21,700.39  -   7.30
     本日  147.40/42   1.1717/19   ・10年米国債利回り      4.08  -   0.08
・NY原油  (25/10)   61.87 - 1.61  ・SPDR保有金残高    981.97  -   2.29
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反発、パラジウムは続落。前日比はプラチ
ナが10.0〜11.7ドル高、中心限月の10月限が10.1ドル高、パラジウムは
15.00〜13.90ドル安、中心限月の12月限は14.40ドル安。
 プラチナ10月限は反発。時間外取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢とな
った。欧州時間に入ると、もみ合いとなった。日中取引では、予想以下の米雇用統計を
受けて買い優勢となったが、買い一巡後は戻りを売られた。
 パラジウム12月限は予想以下の米雇用統計が支援要因になったが、戻りを売られ
た。
 プラチナ10月限は時間外取引を1376.0〜1394.0ドルのレンジで推移
し、前日比11.4ドル高の1388.0ドルとなった。10月限は高寄りしたのち、
ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、もみ合いとなった。
 日中取引では、予想以下の米雇用統計を受けて買い優勢となった。時間外取引の高値
を突破し、1412.3ドルまで上昇した。その後は、利食い売りが出て1374.7
ドルまで下落したが、押し目は買われた。
 8月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は2万2000人増と、市場予想の
7万5000人増を大幅に下回った。失業率は4.3%と、前月の4.2%から上昇
し、約4年ぶりの高水準に達した。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1136.50〜1152.50ドルのレンジ
で推移し、前日比0.80ドル安の1142.50ドルとなった。12月限は安寄りし
たのち、ドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、戻
りを売られた。
 日中取引では、売り圧力が強まって1105.50ドルまで下落した。その後は、予
想以下の米雇用統計を受けて1156.00ドルまで上昇したが、戻りを売られると、
1116.00ドルまで下落した。
 4日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの53万0130オ
ンス、パラジウムは変わらずの13万9733オンス。
今日の材料
・7月の独鉱工業受注は、大口受注が減少したことから前月比2.9%減少した。市場
では0.5%の増加が予想されていた。
・7月の英小売売上高(数量ベース)は前月比0.6%増となり、ロイターがまとめた
市場予想の0.2%増を上回った。
・ドイツ経済研究所(DIW)が発表した予測によると、ドイツ経済に長期低迷から脱
却する暫定的な兆しが見られる。DIWは2025年の国内総生産(GDP)を0.2
%増と予想。
・中国政府は、欧州連合(EU)から輸入される豚肉の一部に最高62.4%の反ダン
ピング(不当廉売)関税を暫定的に課すと発表した。中国製電気自動車(EV)への関
税に起因するEUとの貿易摩擦が激化する。
・8月の世界の食料価格は130.1ポイントとなり、7月改定値の130.0ポイン
トから上昇し、約2年半ぶりの高水準となった。肉、砂糖、植物油が値上がりした一
方、穀物や乳製品が値下がりした。
・8月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は2万2000人増にとどまり、市
場予想の7万5000人増を大幅に下回った。失業率は4.3%と、前月の4.2%か
ら上昇し、約4年ぶりの高水準に達した。雇用の減速が鮮明となり、米連邦準備理事会
(FRB)による月内の利下げはほぼ確実とみられる。
・8月のカナダの失業率は前月より0.2%ポイント悪化して7.1%となり、新型コ
ロナウイルス禍の時期を除くと、2016年5月以来、9年3カ月ぶりの水準まで悪化
した。雇用者数はパートタイムを中心に前月比6万5500人減り、失業者数は約
160万人となった。
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