NY原油市況=続伸、ロシアとNATOの軍事衝突を警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/10     62.74       64.08       62.72       63.67        + 1.04
  2025/11     62.39       63.70       62.38       63.35        + 1.06
  2025/12     62.17       63.39       62.17       63.09        + 1.03
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              737,759             1,946,310    ( - 17,904)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/10     233.37    + 1.38
                            2025/11     232.63    + 1.62
         改質ガソリン       2025/10     200.80    + 1.55
                            2025/11     194.95    + 1.79
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比は、期近2限月は1.04〜
1.06ドル高。その他の限月は0.70〜1.03ドル高。
 ポーランドが自国領内でドローンを撃墜し、西側各国がロシアによる攻撃であると批
難していることは懸念要因。米国はウクライナ停戦を要求しているが、ロシアは応じて
おらず、ドローン撃墜が北大西洋条約機構(NATO)の軍事行動のきっかけとなるリ
スクが意識されている。ポーランドはNATO第4条による加盟国の協議を要請した。
ただ、ロシアはこのドローンについての関与を否定している。
 イスラエルがカタールの首都ドーハを空爆したことも懸念要因。イスラエルが米国の
同盟国であるカタールを空爆し、カタールに駐在する米軍は迎撃もせずただ見過ごし、
カタールが購入している米国製の対空防衛システムも無力だったことから、イスラエル
のネタニヤフ首相がドーハ攻撃の継続を示唆しているなかで緊迫感が強い。戦闘機や無
人機、長距離ミサイルなどイスラエルが実行した作戦の内容は不明だが、米軍や英軍が
カタール攻撃に関与している可能性があるほか、中東各国が領空をドーハ空爆のためイ
スラエルに差し出した可能性もあり、不透明感がかなり強い。
 米エネルギー情報局(EIA)の週報はあまり材料視されず。戦略石油備蓄(SP
R)を除く原油と石油製品の在庫の合計は12億8125万バレルまで増加し、昨年
9月以来の水準まで積み上がっている。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 +393.9万(4億2465万)
ガソリン +145.8万(2億2000万)
留出油  +471.5万(1億2064万)
(クッシング地区)
原油 −36.5万(2386万)
*()は在庫総量
今日の材料
・カタールのテロリストを追放するか司法の場に引きずり出すよう要請=ネタニヤフ首
相
・さもなければ、我々がやる=同上
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比125万バレル増。
・ガソリン在庫は前週比32万9000バレル増。
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