金・銀午前=金が続伸、米利下げ見通しで上場来高値を更新

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金が続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相
場の堅調を受けて上値を伸ばし、上場来高値を更新した。買い一巡後は上げ一服となっ
た。銀は先限が上昇した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が108〜168円高、金ミニが
108.5〜147.0円高、ゴールドスポットが428円高、銀が3.9円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万4852枚、金ミニが8979枚、ゴール
ドスポットが1154枚、銀が2枚。
【NY金は米FRBの利下げ見通しが支援】
 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因になった。9月の米ミシ
ガン大消費者信頼感指数速報値は55.4と2カ月連続で低下し、5月以来の低水準と
なった。市場では8月確報値の58.2から58.0への小幅低下を見込んでいた。1
年先の期待インフレ率は4.8%と7月から横ばい。5年先は3.9%と前月の3.5
%から上昇した。また9月のニューヨーク連銀製造業業況指数はマイナス8.7となっ
た。前月のプラス11.9から悪化し、6月以来初のマイナスとなった。市場予想はプ
ラス5.0。17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では25ベーシスポイント
(bp)利下げが見込まれている。
 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は、ロシアのドローン(無人機)が
ポーランドの領空を侵犯したことを受け、ロシアに近い欧州東部で防衛態勢を強化する
と表明した。ルーマニアでもロシアのドローンが領空侵犯しており、地政学的リスクの
高まりも金の支援要因である。
 金先限は上場来高値1万7646円を付けた。ニューヨーク高が支援要因になった。
円相場は1ドル=147円台前半で推移した。銀先限は199.9円まで上昇した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、米連邦準備理事会(F
RB)の利下げ見通しを受けて買い優勢となり、史上最高値を更新した。アジア市場で
は、朝方の3678.63ドルから、3687ドル台まで上昇したのち、上げ一服とな
った。
 午前11時現在、3678.04ドルで推移、銀は4266セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が3648.74ドル、銀が4198セント。

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