シカゴ大豆市況=続落、ドル高と米国産大豆の収穫進行見通しが重石に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/11   1,043.75    1,044.50    1,035.25    1,037.50     - 6.25
   2026/01   1,063.50    1,063.75    1,054.50   1,056.50     - 6.50
   2026/03   1,078.25    1,078.75    1,069.75    1,071.50     - 6.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       155,980         166,506         909,452  (+ 13,819)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
=======================================
*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(9月11日までの週)
 大 豆:92万5300トン(事前予想レンジ:35万〜85万トン)
 大豆粕:18万2500トン(事前予想レンジ:15万〜40万トン)
 大豆油: 2万2400トン(事前予想レンジ:  0〜 2万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(9月24日−9月28日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
大豆は続落。終値の前営業日比は6.50〜3.75セント安。中心限月の11月限
は6.25セント安の1037.50セント。
 米産地での収穫進行見通しに加え、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が
弱気な内容となったことが弱材料視された。また、ドル高が弱気な輸出の重石になると
の見方も売りを呼ぶ要因となった。
 11月限は1043.75セントで取引を開始した直後に1044.50セントの高
値を付けたがすぐに高値を離れた。その後は米国の時間帯を迎えるまで概ね1039.
50セントを下値支持線とするもちあいとなったが、米国の時間帯を迎えると一段安と
なって1035.25セントの安値を記録。しばらく1036.50セントを上値抵抗線
として低迷した後に買い戻されたが、安値圏を脱することなく終了。

 米農務省(USDA)発表の9月11日までの大豆の週間純輸出成約高は92万
5300トンで前週の130万8100トンを下回り、100万トンも割り込んだ。
 累計輸出成約高は1027万7200トンで前年同時期の1599万2600トンを
約36%下回っている。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトではミシシッピーリバー西部では引き続き不安定な天気となっている。
気温が低下するなか降雨が発生していることで夏穀物の成熟ペースが鈍化。一方のコー
ンベルト東部では暖かななか降雨の発生は無く夏穀物の成熟が進行。
 今後5日間、プレーンズ東部から中西部北部にかけての地域では25〜75ミリの雨
量を伴う降雨が見込まれる。またオハイオバレーから五大湖周辺南部では20日から
22日にかけて降雨が発生するだろう。
 9月23〜27日は全国的に気温は平年並〜平年を上回るだろう。一方の雨量は中西
部南部では平年を上回るが、プレーンズ及び中西部北部では平年を下回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズではオクラホマ州北西部およびテキサス州北部では気温が低下し降雨が発
生している影響で夏穀物の収穫を含んだ農作業のペースが鈍化。
 一方の南部ではフロリダ南部やテキサス州南部での局地的な地域以外では降雨は発生
していない。気温はほぼ全域で平年を上回り夏穀物の成熟および収穫が促されている。

 大豆製品は、大豆粕・大豆油は共に大豆の軟調に追随安となった。大豆油は前日に続
いて原油が軟調となったことも弱材料視された。
 大豆粕12月限は前日比1.00ドル安の284.70ドル。
今日の材料
・コーンベルトではミシシッピーリバー西部では引き続き不安定な天気に。
・今後5日間、プレーンズ東部から中西部北部にかけての地域では25〜75ミリの
 雨量を伴う降雨発生へ。
・9月11日までの大豆の週間純輸出成約高は92万5300トンで前週の130万
 8100トンを下回る=USDA

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。