NY原油市況=反発、ロシアやイランと西側の衝突を警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/11     62.33       63.89       61.85       63.41        + 1.13
  2025/12     61.94       63.41       61.46       62.93        + 1.03
  2026/01     61.69       63.08       61.20       62.62        + 0.96
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              592,459             1,922,804    ( - 13,837)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/10     232.80    + 3.57
                            2025/11     232.19    + 3.55
         改質ガソリン       2025/10     199.91    + 2.09
                            2025/11     193.98    + 2.18
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は1.03〜
1.13ドル高。その他の限月は0.59〜0.96ドル高。
 ロシアの戦闘機がエストニアの領空を侵犯した問題で、西側各国の対応が警戒される
ことが引き続き相場を押し上げた。ウクライナを舞台としたロシアと北大西洋条約機構
(NATO)加盟国の衝突が意識されている。トランプ米大統領は「欧州連合(EU)
の支援があれば、ウクライナは戦って元の形のウクライナをすべて取り戻すことができ
る立場にあると思う。皆に幸運を」と述べた。ただ、ロシアは領空侵犯を否定してい
る。
 イラン最高指導者のハメネイ師が米国との核開発協議を停止することを発表し、ウラ
ン濃縮を継続する方針を示したことも買い手がかり。ウラン濃縮の停止を要求する米国
は交渉の結果を決めつけ、命令しているだけ交渉になっていないと述べている。ただ、
ハメネイ師は核兵器を持たないと改めて言及している。
 スナップバック条項によるイラン国連制裁が復活する見通しであることも買い手がか
り。ハメネイ師は交渉を拒絶している。国連制裁が復活した場合、イランの原油供給が
下振れするリスクがあるほか、イランの反発は必至。
 時間外取引で11月限は上昇。通常取引開始後は63.89ドルまで上値を伸ばし
た。
 改質ガソリンの期近は続伸、ヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動し
た。
今日の材料
・バグラムはアフガニスタンの領土の一部=タリバン報道官
・ウラン濃縮は高度な水準に到達=ハメネイ師
・ウラン濃縮は60%に制限=同上
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