NYプラチナ市況=反発、地政学的リスクや金堅調で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/10)  1484.5     1546.5      1478.8      1530.0    + 46.0
         (26/ 1)  1505.0    1572.0      1503.0      1555.3    + 47.5
 パラジウム  (25/12)  1230.50    1287.50     1224.50     1283.50   + 42.80
         (26/ 3)  1247.50    1299.00     1241.00     1294.40   + 43.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          78,913         61,725        98,621       (+    643)
 パラジウム          7,501          5,488        20,464       (+    182)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          45,947.32  - 173.96
     前日  148.90/92   1.1737/39   ・ナスダック         22,384.70  - 113.16
     本日  149.78/80   1.1666/68   ・10年米国債利回り      4.17  +   0.03
・NY原油  (25/11)   64.98 - 0.01  ・SPDR保有金残高    996.85  -   3.72
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。前日比はプラチナが46.0〜49.8ドル
高、中心限月の1月限が47.5ドル高、パラジウムは42.20〜44.30ドル
高、中心限月の12月限は42.80ドル高。
 プラチナ1月限は反発。時間外取引では、地政学的リスクの高まりや金堅調を受けて
買い優勢となったが、買い一巡後は上げ一服となった。欧州時間に入ると、買い戻し主
導で一段高となった。日中取引では、米国内総生産(GDP)の上方修正を受けて利食
い売りが出たが、米政府機関閉鎖の可能性や金堅調を受けて押し目を買われた。
 パラジウム12月限は地政学的リスクの高まりや他の貴金属の堅調を受けて買い優勢
となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を1503.0〜1559.6ドルのレンジで推移
し、前日比39.4ドル高の1547.2ドルとなった。1月限は安寄りしたのち、地
政学的リスクの高まりや金堅調を受けて買い優勢となったが、買い一巡後は上げ一服と
なった。欧州時間に入ると、買い戻し主導で一段高となった。
 日中取引では、米国内総生産(GDP)の上方修正などを受けて利食い売りが出て
1526.0ドルまで下落した。その後は、米政府機関閉鎖の可能性や金堅調を受けて
押し目を買われると、時間外取引の高値を突破し、一代高値1572.0ドルを付け
た。
 デンマークの地方空港5カ所に大型ドローン(無人機)が飛来し、運航に一時混乱が
生じた。欧州の外交当局者らは今週、ロシアに対し、これ以上の領空侵犯があった場合
にはロシア機の撃墜を含め、全面的な対応を取る用意があると警告した。一方、第2四
半期の米国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前期比3.8%増と、改定値の
3.3%増から上方改定された。ただ米ホワイトハウスは、連邦政府機関に対し、政府
機関が来週閉鎖されるリスクに備え、大量解雇の計画をまとめるよう指示した。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1224.50〜1273.50ドルのレンジ
で推移し、前日比27.80ドル高の1268.50ドルとなった。12月限は安寄り
したのち、他の貴金属の堅調を受けて押し目を買われたが、買い一巡後は上げ一服とな
った。欧州時間に入ると、買い戻し主導で一段高となった。
 日中取引では、米国内総生産(GDP)の上方修正などを受けて利食い売りが出て
1250.0ドルまで下落した。その後は、米政府機関閉鎖の可能性や他の貴金属の堅
調を受けて押し目を買われると、時間外取引の高値を突破し、1287.50ドルまで
上昇した。
 24日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの60万9441
オンス、パラジウムは変わらずの16万3913オンス。
今日の材料
・米連邦準備理事会(FRB)のミラン理事は、 FRB政策当局者の根拠のないイン
フレ懸念に基づく高金利のため、米経済は衝撃に対しぜい弱になっているとの考えを示
した。
・欧州復興開発銀行(EBRD)は、2025年の欧州新興国、中央アジア、中東、ア
フリカ経済の成長率予測を約1年ぶりに小幅に上方修正し3.1%とした。ただ関税と
紛争の影響が26年の成長の重しになると警告した。
・米新規失業保険申請件数は、1万4000件減の21万8000件となり、市場予想
の23万5000件を下回った。
・第2四半期の米国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前期比3.8%増と、改定
値の3.3%増から上方改定された。輸入の減少と個人消費の増加に押し上げられた。
ほぼ2年ぶりの大幅な成長率となったが、貿易政策を巡る不透明感が残ることから勢い
は鈍化しているとみられる。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、連邦準備理事会(FRB)が先週の会合で
決定した利下げについて、労働市場の冷え込みを踏まえ支持したと述べた。ただ、イン
フレ率がFRBの目標を上回り、望ましくない方向に向かっている間は、追加緩和に消
極的な姿勢を示した。
・米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は、米連邦準備理事会(FRB)のバ
ランスシートを可能な限り縮小したいとの考えを示した。ダラスで開催された全米中堅
銀行連合の会合で、聴衆からの質問に答えた。
・8月の米国の財(モノ)の貿易赤字は、輸入の急減を背景に16.8%減の855億
ドルとなった。市場予想は952億ドルだった。
・8月の米耐久財受注は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財
から航空機を除く)の受注が前月比0.6%増加した。予想外に増加したものの、コア
資本財の出荷が減少したことで、企業の設備投資の伸びが第3四半期は緩やかなペース
にとどまる可能性が示唆された。全体の耐久財受注は2.9%増。予想は0.5%減だ
った。
・8月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比0.2%減の400万戸だった。市場
予想の396万戸は上回ったものの、高水準にある住宅価格と住宅ローン金利の高止ま
りが購入への壁になっている。
・トランプ米大統領は、パレスチナ地区ガザでの停戦に向け「合意に近づいている」と
いう考えを示した。
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