●短期見通し穀物、収穫期で上げ一服も下落余地限定=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、400セント水準で底入れ、反発を打診する展開が続く見通し。
9月中旬以降はハーベスト・プレッシャーが上値を圧迫しているが、季節要因で大きく
値を崩す勢いはないだろう。作柄環境に対して懸念の声も聞かれること、良好な輸出環
境が続いていることが下落余地を限定する。四半期在庫で売り圧力が強まったが、引き
続き下落余地は限定される。このまま400セント水準で下値を固めつつ、下げ一服感
から持高調整が進むと400セント台中盤が打診される見通し。
 大豆は、輸出需要抑制に上値を抑えられる見通し。1000セント割れからの急落リ
スクは後退しているが、相場を押し上げていくテーマを欠いている。中国はアルゼンチ
ン産の調達を強化しており、収穫期でも米国産の調達は見送る見通し。トランプ米大統
領が米中首脳会談で大豆が取り上げられる見通しを示したことはポジティブだが、それ
が中国の輸入再開につながるのかは不透明感が強い。ハーベスト・プレッシャーの強さ
もあり、1000セント水準で上値の重さを維持しよう。輸出需要環境の改善が進むか
否かが焦点になる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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