●論点解説原油、OPECプラス会合後の反発息切れか=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 原油相場は売買が交錯する展開になった。石油輸出国機構(OPEC)プラス会合
で、事前に想定されていたほどには大規模な減産縮小が合意されなかったことがショー
トカバーを誘ったが、それを上昇トレンドに発展させるだけのエネルギーは欠いてい
る。OPECプラスの産油量が10月、11月とそれぞれ日量13.7万バレルずつ増
えるのかは不透明だが、いずれにしても供給過剰状態の中で産油量を引き上げていく方
針に変わりはない。需要は端境期を迎えているが、冬の季節需要を考慮に入れても、年
末までの需要が大きく伸びることはないとの見方が強い。大規模な供給障害が発生しな
い限り、需給環境は戻り売り対応を支持するとの見方が、原油相場の反発力を限定して
いる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。