金・銀午前=金が反落、ガザ停戦の第1段階合意が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金が反落。ガザ停戦の第1段階合意を受けて売り優勢で始まった。その後は、押し目
を買われてプラスサイドに転じたが、戻りは売られた。銀はニューヨーク高を受けて買
い優勢となった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が48〜27円安、金ミニが47.0円
安〜3.5円高、ゴールドスポットが371円高、銀が1.5〜3.0円高。
 午前11時3分現在の出来高は、金が6万5227枚、金ミニが2万1133枚、ゴ
ールドスポットが2332枚、銀が11枚。
【NY金は米大統領の強硬姿勢などが支援】
 金はトランプ米大統領の強硬姿勢などが支援要因になった。米政府機関の閉鎖が2週
目に突入した。25万人以上の連邦職員が予定されていた給与を受け取れなかった。米
政権は強硬姿勢で民主党に妥協を迫っている。また行政管理予算局(OMB)による法
的文書の草案で、政府閉鎖が終わっても職員が必ずしも遡及的に給与を受け取れるとは
限らないと主張していることが明らかになった。米上院は、与野党のつなぎ予算案の採
決を改めて実施したものの、ともに十分な支持を得られず、否決された。
 9月16〜17日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、大半の当局
者は雇用市場への下振れリスクが高まり、利下げが正当化されるという見解で一致し
た。 同時に、インフレが目標の2%を上回って推移し、関税措置を巡る不確実性が続
いている状況を踏まえ、「参加者の大多数はインフレ見通しの上振れリスクを強調し
た」という。
 イスラム組織ハマスは、トランプ米大統領が提示したパレスチナ自治区ガザ和平案の
下、ハマスとイスラエル双方が解放する人質や拘留者の名簿を交換したと明らかにし
た。カタール外務省報道官は、パレスチナ自治区ガザにおける停戦合意の第1段階の全
条項と実施メカニズムで合意に達したと発表した。
 金先限は夜間取引で上場来高値2万0130円を付けたのち、日中取引で1万
9824円まで下落した。ドル建て現物相場の下落が圧迫要因になった。円相場は1ド
ル=152円台半ばの円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、下げ一服。きのうの海外市場では、トランプ米大統領の強
硬姿勢などを受けて史上最高値を更新した。アジア市場では、ガザ停戦の第1段階合意
を受けて4003ドル台まで下落したのち、下げ一服となった。
 午前11時現在、4018.71ドルで推移、銀は4871セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が4029.31ドル、銀が4861セント。

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