前週は60ドルの節目を割り込む展開になった。週前半は、石油輸出国機構(OPE C)プラスの11月増産が日量13.7万バレルに留まったことで、安値修正を進める 動きが優勢になった。しかし、その後は中東地政学リスクの緩和、米中対立激化が警戒 される中、戻り売り優勢の展開になった。改めて需給緩和見通しを織り込む動きが優勢 になり、60ドルの節目を完全に下抜いている。5月8日以来の安値を更新した。 今週は戻り売り優勢の展開が続こう。米中首脳会談の開催見送りの可能性が浮上し、 目先は米中対立が激化に向かうか否かの見極めが求められる。最近の傾向だと、 「TACOトレード」で本格的なリスクオフ環境に発展する可能性は低いが、米中両国 が関税の応酬を再開するような事態になると世界経済へのショックも大きいだけに、特 に週前半は不安定な値動きが続きやすい。株価急落が続くと、年初来安値更新を打診す る可能性も想定しておく必要がある。ただし、良好が首脳会談開催に向けて調整を進め ると、60ドル水準まで修正高になろう。いずれにしても需給緩和圧力から値下がり傾 向が続く見通しだが、短期目線では米中対立激化の有無に強く依存する展開になる。13 日にOPEC、14日に国際エネルギー機関(IEA)の月報が公表されることがイベ ントリスクになる。 予想レンジは55.00〜62.00ドル。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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