ゴム午前=売り先行、米中貿易摩擦を背景とした上海安を嫌気

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は売り先行。寄り付きでは、米中貿易摩擦を背景に上海ゴムが下落し
たことを受けて、売りが先行した。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが下げ幅を縮小
させたことから、一部限月は下げ渋っているが、期近は下げ幅を拡大している。TSR
20は出来ず。

 午前11時11分現在のRSS3号は前営業日比10.4〜5.1円安。活発限月の
3月限は同5.1円安の306.9円、期先26年9月限は出来ず、推定出来高は48
4枚(夜間取引含む)。上海天然ゴム先物は1月限のみ約定し、同395ポイント安の
1万4940ポイント、推定出来高は45枚(夜間取引を含む)。

【米中貿易摩擦の緊張から売られる】
 上海ゴムは、米中貿易摩擦を背景に売りが先行している。米政府が中国への半導体関
係の禁輸措置を強めたことに対抗し、中国は9日、新しいレアアース輸出規制を発表し
た。これを受けて、トランプ米大統領は、自身のSNSで中国に100%の追加関税を
かける方針を述べた。
 ただ、13日にはベッセント米財務長官が「米中関係はその後の会話で緊張が緩和し
た」と述べており、13日の米株市場は急反発するなど、緊迫感はやや後退している。
 ただ、上海ゴムは9日の夜間取引から上海ゴムは下落を開始すると、その後も軟調地
合いが続いており、中心限月の1月限は、一時1万4825元まで下落した。中国サイ
ドは、米中関係をあまり楽観的にはみていないようだ。上海ゴムが一段安となれば、J
PXゴムRSS3も、下値を模索するになるだろう。

【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は出来ず。TSR20は売りがやや優勢とな
り、0.9〜0.1セント安で推移している。
 上海ゴムは総じて軟調。午前10時45分現在、指標限月の2026年1月限は、
前営業日比105元安の1万4885元で推移している。

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