【市況】 金が急反発。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、踏み上げの動 きとなって上場来高値を更新した。銀もニューヨーク高を受けて買い優勢となった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が703〜807円高、金ミニが 683.0〜826.0円高、ゴールドスポットが979円高、銀が6.2〜14.5 円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が11万7731枚、金ミニが3万9861枚、 ゴールドスポットが3235枚、銀が16枚。 【NY金は米中の貿易摩擦に対する懸念が支援】 金は米中の貿易摩擦に対する懸念が支援要因になった。トランプ米大統領は、中国に よるレアアース(希土類)の輸出規制強化に反発を示し、100%の対中追加関税を 11月から課すと表明した。ただ12日に「中国のことは心配するな。大丈夫だ」と投 稿し、強硬姿勢は軟化した。またベセント米財務長官は、米大統領が10月下旬に韓国 で習氏と会談する予定に変更はないとの見方を示した。今後の協議で追加関税を回避で きるかどうかを確認したい。 イスラム組織ハマスは、イスラエルとの停戦合意の第1段階として、生存人質20人 を解放した。トランプ米大統領は、エジプトで開催されたパレスチナ自治区ガザの和平 を巡る首脳会議で、仲介役を務めたエジプト、カタール、トルコと共にガザ停戦に関す る文書に署名した。米大統領はガザ地区の復興がこれから始まるとし、復興には非武装 化が必要になるとの認識を示した。ただイスラム組織ハマスはガザ地区での支配力の回 復を図っており、ハマスに対抗する勢力との抗争で13日までに少なくとも33人が死 亡した。 金先限は上場来高値2万0664円を付けた。ニューヨーク高が支援要因になった。 円相場は1ドル=152円台前半で円高が一服した。銀先限は247.1円まで上昇し た。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米中の貿易摩擦に対する懸 念を受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の4115.90ドルから、踏み 上げの動きとなって史上最高値4148.41ドルを付けた。 午前11時現在、4137.40ドルで推移、銀は5274セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が3973.46ドル、銀が4993セント。 MINKABU PRESS
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