ゴム市況=軒並み反落、米中貿易摩擦を背景とした上海安を嫌気

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
                  RSS3                       TSR20
  2025/10      2026/03       2026/09         2025/11       2026/10
 302.3  - 8.7  308.4  - 3.6  309.0 - 4.0    255.0   0.0    255.0   0.0
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      上海ゴム1月限     14,800 - 190 (午後3時45分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号、軒並み反落。序盤は、米中貿易摩擦を背景に上海ゴムが下落したこ
とを受けて、売りが先行した。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが下げ幅を縮小させ
たことから、一部限月は下げ渋った。だが、終盤に入ると、上海ゴムの売り圧力が強ま
ったことから、売り物がちで推移した。TSR20は出来ず。

 大引けのRSS3号は前営業日比8.7〜3.5円安、活発限月の3月限は同3.6
円安の308.4円、期先26年9月限は同4.0円安の309.0円、総出来高は
702枚、TSR20は全限が同変わらず。上海天然ゴム先物は、550〜450ポイ
ント安、総出来高は53枚。

【上海ゴムは下値追い】
 米中貿易摩擦が再燃したことを受けて、上海ゴムの下落が目立っている。今日の中心
限月の1月限は、1万4755元まで水準を引き下げる場面があった。チャート的に
は、これまで支持となっていた1万5000元をしっかり割り込んでいる。目先、6月
3日に付けた一代の安値1万3995元を視野に入れた展開になるとみる。
 国慶節の大型連休明けは、中国政府の景気刺激策に対する期待から買われた上海ゴム
だが、その値動きが一日で潰えると、その後、弱材料が目立ち、売りが先行している。
産地需給も緩和が予想されていることから、一代の安値を更新する可能性もありそう
だ。

【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は出来ず。TSR20は、午前中から売りがや
や優勢なり、午後も売り物がちで推移し、1.0〜0.3セント安で推移している。

 上海ゴムは総じて下落。中心限月の1月限は、夜間取引から売りが先行し、前営業日
比120元安の1万4870元で取引を終えた。日中取引に入ると、序盤は下げ渋りを
みせたが、終盤に地合いを緩め、一時1万4755元まで下落した。

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