【本日の見通し】方向性を探る展開続く、やや上値が重い印象 昨日のドル円は米中関係の悪化懸念から円買いが強まり、東京午後に151円63銭までドル売り円買いとなった。その後、海外市場で152円台を回復する場面が見られたが、戻りでは売りが出る展開で、NY市場に入って151円61銭と安値を小幅に更新するなど、ドル売り円買いの流れが続いた。 米中関係の悪化懸念が上値の重石。積極的にドル売りを仕掛けるほどの勢いは見られないが、米連邦政府機関の閉鎖などによる米景気の悪化懸念も上値を抑えている。注目された昨日のパウエル米FRB議長の講演は、今後数カ月以内のバランスシート縮小停止の可能性に言及するなど、比較的ハト派な印象で、こちらもドル売りに寄与している。 ドル円は上値の重さを意識しながらの展開か。151円台前半を積極的に売りに回るだけの勢いも見られず、じっくりと方向性を探る展開が見込まれる。来週予定されている日本の首相指名選挙の情勢なども注目。高市氏有利の報道が出るような状況になると、ドル高円安の流れが再開される可能性がある。 ユーロドルはポンドの下げもあってロンドン午前に1.1550割れを付けたが、その後1.16台を回復。上値の重さが意識されるが、一方向の動きが続くほどの勢いは見られず。ポンドドルは昨日英雇用統計での予想外の失業率悪化などを受けて売りが強まった。NY朝に1.32台半ばを付けるなどポンド売りが強まったが、その後1.3330台まで買戻しが入り、英雇用統計後の下げのかなりの部分を解消するなど、ポンド売りが一服している。こちらも一方向の動きには警戒感。方向性を探る展開が続く。 ユーロ円は対ドルでのユーロ売りと円買いから175円30銭台まで一時下げたものの、176円20銭台まで買い戻しが入り、戻り高値圏で東京朝を迎えている。ドル円の動きにもよるが、ここからの戻りはやや鈍い印象。リスクは下方向も、慎重な動きとなりそう。ポンド円は昨日の英雇用統計後の下げもあって、一時201円30銭台を付けた。その後202円30銭台まで安値から1円の反発。ただ、203円台半ばから落ちてきての戻りで、戻りは鈍いという印象、流れはまだ下方向か。 MINKABUPRESS 山岡
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。