【市況】 金が続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相 場の上昇を受けて堅調となった。銀は当先が下落した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が258〜330円高、金ミニが 257.5〜378.0円高、ゴールドスポットが829円高、銀が1.2〜1.0円 安。 午前11時2分現在の出来高は、金が4万5604枚、金ミニが1万8759枚、ゴ ールドスポットが1952枚、銀が10枚。 【NY金は米中の貿易摩擦に対する懸念などが支援】 金は米中の貿易摩擦に対する懸念などが支援要因になった。中国商務省は、トランプ 米大統領が中国製品への追加関税を表明したことを巡り、米国は脅しをかけながら中国 との交渉を求めることはできないとした。また韓国造船大手ハンファオーシャンの米国 子会社5社に対し、中国との取引を禁じる制裁を科すと発表した。中国への制裁につな がる米政府の対中調査に協力したためとしている。米政府は、米国に入港する中国船の 運航事業者から巨額の手数料の徴収を始めた。これに対し、中国交通運輸省は報復措置 として、米国船を対象に「特別港務料金」を課すと表明した。 米連邦準備理事会(FRB)のボウマン副議長(金融監督担当)は、年内に開かれる あと2回の連邦公開市場委員会(FOMC)でそれぞれ利下げが決定されるとの見方を 改めて示した。パウエル米FRB議長は、米国の労働市場で採用も解雇も低調な停滞状 態が9月まで続いていたとしながらも、経済全体は「想定より幾分堅調な軌道」に乗っ ている可能性があると述べた。 トランプ米大統領は、パレスチナ自治区ガザの停戦合意の「第2段階が今から始ま る」と投稿した。その後、ホワイトハウスでアルゼンチンのミレイ大統領と会談した 際、パレスチナのイスラム組織ハマスに対し、武装解除しなければ強制的に武装解除さ せると伝えたことを明らかにした。 金先限は2万0712円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因になった。円相場 は1ドル=151円台前半の円高に振れた。銀先限は244.0円まで下落した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米中の貿易摩擦に対する懸 念や米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを受けて押し目を買われた。アジア市 場では、朝方の4163.23ドルから、一段高となり、史上最高値を更新した。 午前11時現在、4181.03ドルで推移、銀は5217セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が4101.62ドル、銀が5096セント。 MINKABU PRESS
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