株価指数先物【昼】 政局の不透明感後退でショートは仕掛けにくい

配信元:株探
著者:Kabutan
 日経225先物は11時30分時点、前日比320円高の4万8130円(+0.66%)前後で推移。寄り付きは4万8070円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万8000円)を上回る形で、買いが先行して始まった。直後につけた4万7980円を安値にロング優勢の動きとなり、現物の寄り付き直後には4万8240円まで買われた。ただ、4万8000円での底堅さが意識されるものの、積極的な上値追いの動きは限られ、買い一巡後は4万8050円~4万8150円辺りでの保ち合いが続いている。

 自民党の高市総裁と日本維新の会の吉村代表が、首相指名選挙での協力や連立政権の構築に向け政策協議を始めることで一致。政局の不透明感が後退したとの見方からショートは仕掛けにくくなった。また、米国市場の流れを受けてソフトバンクグループ<9984>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、アドバンテスト<6857>[東証P]が上昇していることも安心感につながっている。ただし、高市首相誕生を見極めるまではロングを強めにくいほか、米中関係の悪化が重荷になろう。

 NT倍率は先物中心限月で15.02倍に上昇した。上値追いは慎重ながらも高市トレードの再燃が意識されるなか、TOPIX型でヘッジする形によりNTロングに振れやすくなりそうだ。

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