●論点解説原油、ロシア産の供給不安でも戻り売り優勢=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トランプ米大統領はインドのモディ首相がロシア産原油の購入停止を約束したと発言
したが、これを手掛かりに原油相場を押し上げていくような動きは限定され、戻り売り
優勢の地合が維持された。第一にインド政府の対応がみられないこと。トランプ大統領
の発言について、肯定も否定も行われておらず、実際にインドがロシア産の購入を停止
するのか、するとすればどのような時間軸になるのかなどは見えてこない。第二に、い
ずれにしても供給過剰に見通しに変化は生じないこと。米中対立激化の影響も注意が必
要だが、多少の供給障害が発生しても、過剰供給状態で十分に吸収することが可能な状
態と評価されている。このため、ロシア産の供給不安を手掛かりに大きく買い進むこと
葉見送られた。逆に安値更新が続いていることで、地合の悪さを再確認している。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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