円買い先行、米国発の信用問題で欧州株も軟調 ドル円一時149円台前半=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、円買いが先行。米地方銀行の信用問題が取り沙汰されるなかで、各市場で銀行株が売り浴びせられている。欧州株もその例外ではなく、銀行株主導でほぼ全面安になっている。その中で為替市場では円買いが先行した。ドル円はロンドン序盤に149円台前半まで下押しされた。その後は150円台前半へと買い戻されている。クロス円も売り先行。ユーロ円は175円台後半から一時174円台後半へ、ポンド円は201円台後半から200円台後半へと急落した。その後は175円台半ばや202円付近などへ買い戻されている。ドル相場はドル売りが一服している。東京市場ではドル売りが優先だったが、ロンドン市場では流れが反転している。ユーロドルは1.17台前半から1.16台後半へ、ポンドドルは1.34台後半から前半へと下押しされている。米10年債利回りは引き続き4%を下回っている。ユーロ圏CPI確報値ではコア前年比が速報値から若干上方改定された。ピル英中銀チーフエコノミストは、根強いインフレを警戒し、利下げについて慎重な姿勢を示した。序盤に対ユーロで売られていたポンドは買い戻されている。 ドル円は150円台前半での取引。東京早朝の150.45付近を高値に、ロンドン序盤にかけては一時149.38付近まで下押しされた。その後は150円台前半へと買い戻されている。米地銀発の信用問題を受けて、欧州株や米株先物・時間外取引が下げており、リスク警戒動きがみられた。 ユーロドルは1.16台後半での取引。東京市場からは1.1681から1.1728のレンジで上に往って来いとなっている。ユーロ円はロンドン序盤に売りが強まった。東京午前の175.97付近を高値にロンドン序盤には174.82付近まで一時急落した。その後は175円台半ばまでの下げ渋りとなっている。対ポンドではユーロ買いが先行したが、足元では値を戻している。 ポンドドルは1.34台前半での取引。ロンドン朝方に1.3471付近まで買われたあとは、売りに転じている。安値を1.3411付近まで広げた。その後は1.34台前半に下げ一服。ポンド円は東京朝方の202.19付近を高値に、ロンドン朝方に201円台後半から200.69付近まで急落も、その後は202円付近まで買い戻され下に往って来いとなっている。ユーロポンドは0.87付近から0.8725付近までのレンジで上に往って来い。方向感に欠ける値動きとなっている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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