●週間見通し金、乱高下しがちだが押し目買い優勢=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は連日の過去最高値更新となった。2営業日が100ドルを超える急伸地合とな
り、4000ドル水準から4400ドル水準まで急伸している。米中対立激化、政府機
関閉鎖の長期化、米利下げ観測などを手掛かりに、パニック的な買いが世界各地で報告
されている。ただし、週末を前にトランプ米大統領が米中関係の改善期待を高める発言
を行うと、利食い売りで高値から200ドル近い急落となる、荒れた展開になった。
 今週は押し目買い優勢も波乱の展開が続きやすい。米中通商環境の改善期待が浮上し
ていることはネガティブだが、米中が歩み寄りを見せることができるのかは不透明感が
強い。政府機関の閉鎖もいつ解消されるのか見通しが立たない。そして、28〜29日
の米連邦公開市場委員会(FOMC)では追加利下げが合意されることが確実視され、
米金利・ドルともに上値を抑えられやすい。更に米中関係の改善期待を高める動き、米
政府機関の閉鎖解除といった動きがみられると利食い売りが膨らみやすくなるが、押し
目での物色意欲は旺盛だろう。金上場投資信託(ETF)市場からの大規模な資金流出
だけには注意が必要。
 予想レンジは4000〜4500ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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