【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、ハイテク株中心に買い優勢 (10月24日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  49095.27
高値  49435.31
安値  48965.78
大引け 49299.65(前日比 +658.04 、 +1.35% )

売買高  21億1270万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆3263億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は658円高と3日ぶり反発、TOPIXは最高値に
 2.前日のNYダウなど米株高を好感、インテルの好決算も評価
 3.為替が1ドル=153円台に円安が進行したことも追い風
 4.SBGが急反発し、アドテストや東エレク、ディスコが高い
 5.ニデックは不適切会計の影響で今期業績予想を未定とし下落

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比144ドル高と反発した。米中対立の緩和期待や堅調な企業決算を背景に買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は3日ぶりに反発。前日の米株高を受け半導体関連などハイテク株に買いが流入し最高値に迫る動きとなった。

 前日のNYダウは反発し、ハイテク株などが買われ、ナスダック指数も上昇した。30日に米中首脳会談が行われる見通しとなったほか、インテルが米国時間の23日夕に発表した決算内容が好感され、時間外取引で急伸した。これを受けて、日経平均は4万9000円台を回復してスタートした。ソフトバンクグループ<9984>が急反発するなどAI・半導体関連株が値を上げ全体相場をけん引した。為替は午後に入り1ドル=153円台に円安が進行したことも追い風となった。日経平均は一時800円近い上昇となり21日につけた最高値(4万9316円)を上回る場面があった。ただ、大引けにかけやや伸び悩んだ。TOPIXは22日につけた最高値を更新した。

 個別銘柄では、アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>が高く、キオクシアホールディングス<285A>が急伸した。フジクラ<5803>や古河電気工業<5801>が値を上げ、トヨタ自動車<7203>や川崎重工業<7012>、村田製作所<6981>が上昇した。JX金属<5016>やイビデン<4062>が急伸した。

 半面、三菱重工業<7011>やIHI<7013>が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や任天堂<7974>、東京電力ホールディングス<9501>が軟調。イオン<8267>や中外製薬<4519>が値を下げ、良品計画<7453>やアシックス<7936>が下落した。不適切会計の影響で今期業績予想を未定としたニデック<6594>が売られた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、TDK <6762>、東エレク <8035>、フジクラ <5803>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約563円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、テルモ <4543>、任天堂 <7974>、第一三共 <4568>、ニデック <6594>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約47円。

 東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)鉱業、(3)電気機器、(4)ガラス・土石、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)不動産業、(2)その他製品、(3)その他金融業、(4)医薬品、(5)保険業。

■個別材料株

△日本M&A <2127> [東証P]
 ミッドキャップ企業向け施策奏功で上期業績は計画上振れ。
△アウン <2459> [東証S]
 AIHackと業務提携しAIOコンサルサービスを共同で提供。
△キオクシア <285A> [東証P]
 データセンター建設ラッシュでNAND型メモリーに一段の特需期待。
△イビデン <4062> [東証P]
 決算発表の米インテルが時間外で急騰。
△ケミプロ <4960> [東証S]
 ペロブスカイト普及促進の国策を追い風に材料株素地が開花。
△こころネット <6060> [東証S]
 燦HD <9628> が株式交換により完全子会社化へ。
△東京機 <6335> [東証S]
 高市首相の所信表明演説を控え防衛関連の穴株として物色人気。
△アドテスト <6857> [東証P]
 米半導体株高とインテルの時間外急伸が追い風。
△KOA <6999> [東証P]
 今期上方修正や中計など好感。
△太平洋工 <7250> [東証P]
 MBO価格を1株2919円に引き上げ。

▼ニデック <6594> [東証P]
 不適切会計処理疑いの調査で今期業績予想を取り下げ。
▼芙蓉リース <8424> [東証P]
 貸倒損失など計上し業績予想を下方修正。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)KOA <6999>、(2)キオクシア <285A>、(3)大末建 <1814>、(4)大同メ <7245>、(5)稀元素 <4082>、(6)日本M&A <2127>、(7)日本マイクロ <6871>、(8)大阪チタ <5726>、(9)日東紡 <3110>、(10)イビデン <4062>。
 値下がり率上位10傑は(1)東洋エンジ <6330>、(2)芙蓉リース <8424>、(3)ニーズウェル <3992>、(4)Jディスプレ <6740>、(5)サンウェルズ <9229>、(6)IDOM <7599>、(7)信越ポリ <7970>、(8)ADWG <2982>、(9)日本通信 <9424>、(10)大黒天 <2791>。

【大引け】

 日経平均は前日比658.04円(1.35%)高の4万9299.65円。TOPIXは前日比15.67(0.48%)高の3269.45。出来高は概算で21億1270万株。東証プライムの値上がり銘柄数は677、値下がり銘柄数は880となった。東証グロース250指数は728.74ポイント(2.51ポイント安)。

[2025年10月24日]


株探ニュース

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