プラチナ午前=プラチナが上昇、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが上昇。ニューヨーク高を受けて買い優勢
で始まった。その後は、金軟調に上値を抑えられたが、押し目は買われた。パラジウム
の商いは成立しなかった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、プラチナが1〜102円高、プラチナミニが
61.0円安〜319.5円高、プラチナスポットが83円安、パラジウムが出来ず。
 午前11時3分現在の出来高は、プラチナが4569枚、プラチナミニが1137
枚、プラチナスポットが1043枚、パラジウムが0枚。
【プラチナは米利下げ見通しが支援】
 プラチナは米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因になった。9月の
米消費者物価指数(CPI)が事前予想を下回り、今週の米連邦公開市場委員会(FO
MC)で利下げが見込まれている。30日の米中首脳会談で貿易協議がまとまるとの見
方も支援要因である。
 ただ世界中の自動車メーカーが重要素材のレアアース(稀土類)を大慌てで探し回っ
ている。中国の輸出規制発動前に在庫を確保したいためだが、レアアース生産は中国が
圧倒的なシェアを占めており、自動車メーカー幹部は部品不足や工場の操業停止が起き
かねないと懸念している。レアアース磁石は自動車のサイドミラー、スピーカー、オイ
ルポンプ、ワイパー、燃料漏れ検知センサーやブレーキセンサーなどさまざまな部品の
モーターに使われており、電気自動車(EV)ではさらに重要度が高い。
 プラチナ先限は夜間取引で7371円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因にな
った。円相場は1ドル=153円前後で円安が一服した。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、堅調。朝方の1601.00ドルから、金軟調を受
けて1593ドル台まで上昇したのち、押し目を買われた。
 午前11時現在、プラチナは1609.51ドル、パラジウムが1424.41ドル
で推移。前営業日の大引け時点はプラチナが1617.60ドル、パラジウムが
1417.43ドル。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。