貴金属は、反発して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク市場での下げ一服を受け て買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受け て堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は9.36ドル安の 3935.29ドル、銀が34セント高の4689セント、プラチナが3.19ドル高 の1575.40ドル、パラジウムは8.14ドル安の1387.46ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=152.16/18円で、前営業日の 大引け時点から0.18円の円安。 8月限の寄り付き目安は、金が1万9630円前後、銀は220.0円前後、プラチ ナは7110円前後、パラジウムは7000円前後。 【NY金は調整継続もドル安で下げ一服】 金はきのうの海外市場は、米中の通商合意見通しを受けて調整局面を継続したが、ド ル安を受けて下げ一服となった。 金は米中の通商合意見通しが圧迫要因になった。トランプ米大統領は、中国の習近平 国家主席と30日に予定する会談で、中国が合成麻薬フェンタニルの原料となる化学物 質の輸出を取り締まれば、対中関税の一部を引き下げる枠組みについて協議する見通 し。一方、10月の米消費者信頼感指数は94.6となった。9月の95.6(従来の 94.2から上方修正)から低下し、4月以来、6カ月ぶりの低水準となった。今後6 カ月間の雇用機会の確保と関税による物価上昇の持続に対する懸念が背景にある。市場 予想は93.2だった。 イスラエルは、イスラム組織ハマスが停戦合意に違反したとして、パレスチナ自治区 ガザへの空爆を実施した。地元保健当局によると、北部ガザ市の4人、南部ハンユニス の5人を含む少なくとも9人が死亡した。バンス米副大統領は「停戦は維持されてい る」と強調した。 銀はきのうの海外市場は、ドル安や金の下げ一服を受けて買い優勢となった。 【プラチナはドル安や金の下げ一服が支援】 プラチナはきのうの海外市場は、ドル安や金の下げ一服を受けて押し目を買われた。 プラチナはドル安や金の下げ一服が支援要因になった。10月の米消費者信頼感指数 が低下し、ドル安に振れた。米中の通商合意見通しなどを受けて米主要株価3指数が最 高値を更新したことも支援要因である。また今夜の米連邦公開市場委員会(FOMC) で利下げが見込まれている。 <今日の予定> ●香港(重陽節)、トルコ(共和国宣言記念日) ・貴金属 2026年10月限発会(大阪取引所) ・金融政策決定会合(日本銀行、30日まで) ・米卸売在庫 2025年9月速報値(商務省)、発表延期見通し ・米中古住宅販売仮契約指数 2025年9月(全米不動産協会) ・米FOMC声明文公表(FRB) ・政策金利発表(カナダ銀行) MINKABU PRESS 東海林勇行
 
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