【市況】 金が反発。ニューヨーク市場での下げ一服を受けて買い優勢で始まった。その後は、 ドル建て現物相場の上昇を受けて堅調となった。銀は新甫限月が発会した。 新甫2026年10月限は金標準が1万9600円、金ミニが1万9591.5円、 銀が219.9円で発会した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が67〜207円高、金ミニが 135.0円安〜224.5円高、ゴールドスポットが648円高、銀が新甫限月が発 会。 午前11時2分現在の出来高は、金が3万1085枚、金ミニが2万0561枚、ゴ ールドスポットが2721枚、銀が3枚。 【NY金は調整継続もドル安で下げ一服】 金は米中の通商合意見通しが圧迫要因になった。トランプ米大統領は、中国の習近平 国家主席と30日に予定する会談で、中国が合成麻薬フェンタニルの原料となる化学物 質の輸出を取り締まれば、対中関税の一部を引き下げる枠組みについて協議する見通 し。一方、10月の米消費者信頼感指数は94.6となった。9月の95.6(従来の 94.2から上方修正)から低下し、4月以来、6カ月ぶりの低水準となった。今後6 カ月間の雇用機会の確保と関税による物価上昇の持続に対する懸念が背景にある。市場 予想は93.2だった。 イスラエルは、イスラム組織ハマスが停戦合意に違反したとして、パレスチナ自治区 ガザへの空爆を実施した。地元保健当局によると、北部ガザ市の4人、南部ハンユニス の5人を含む少なくとも9人が死亡した。バンス米副大統領は「停戦は維持されてい る」と強調した。 金先限は発会後、1万9822円まで上昇した。ドル建て現物相場の上昇が支援要因 になった。円相場は1ドル=151円台後半で推移した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米中の通商合意見通しを受 けて売り優勢となったが、ニューヨーク市場のドル安を受けて下げ一服となった。アジ ア市場では、朝方の3951.13ドルから、押し目を買われた。 午前11時現在、3973.37ドルで推移、銀は4757セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が3944.65ドル、銀が4655セント。 MINKABU PRESS
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