●短期見通し金、過熱感の緩和を進めていく=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 急ピッチな上昇が一服しており、暫くは不安定な地合が続く。高ボラティリティ、過
熱感の解消が求められている。米中関係の改善期待が浮上していることもあり、30日
の米中首脳会談の結果次第では、さらに調整売りが膨らむ可能性がある。また、いずれ
かの時点で米政府機関再開の売りも消化する必要がある。4000ドルが支持線になら
ず、半値押しになる3875ドル水準まで支持線は切り下がる。一方で、上昇基調が崩
れる兆候は乏しい。高インフレ環境における米利下げ開始で堅調地合が続きやすい。
「通貨切り下げトレード」が修正を迫られる環境にはない。金上場投資信託(ETF)
売りが本格化しなければ、調整局面での物色妙味は維持される。過熱状態上昇を、通常
の上昇トレンドに転換していくためのプロセスになるが、買い安心感が強まるのは金E
TF残高の増加再開後になる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。