コーン週間展望=大豆・小麦が軟化なら420セント水準まで下落リスク

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                   [11月3日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)   10月27日〜10月31日
            始 値  高 値    安 値      終 値   前週末比
<東 京> 先限  39,000   39,600       39,000       39,000    0
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<シカゴ>30日終値 前週末比   |9月28日現在の米国産コーン作柄報告
   25/12  430.25   +7.00       |デント(95% 前週 91% 前年 95%、平年96%)
  26/03 443.75   +6.75    |成熟(71% 前週56% 前年73%、平年74%)
                               |収穫(18% 前週11% 前年20%、平年19%)
                               |作柄報告
                               |「良」以上:66%(前週66%、前年64%)
                              |「劣」以下:10%(前週10%、前年12%)
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 154.16円  前週末比 1.21円の円安
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 【前週のレビュー】シカゴコーンは、農家から売りが出やすいが大豆が堅調なら大き
な崩れなし。12月限は430セント超えとなると、売り越し状態を継続しているとみ
られる大口投機家から買い戻しが膨らむとした。
【シカゴコーンは12月限が430セント超えで踏み上げ相場】
 シカゴコーンは大豆高に支援され、上昇した。米国産コーンの収穫が最盛期を迎える
なか、大豆が中国向けに米国産大豆輸入再開への期待から大幅高となったことにつれ高
となった。指標の期近12月限は、27日に抵抗線の430セント超えとなると、上放
れとなり、28日に436.25セントまで上伸し、7月3日以来の高値をつけた。
27〜29日までの3日間の総取組高が大幅減少となり、手じまい売買が優勢。売り越
し状態にある大口投機家の買い戻しを誘い、踏み上げ相場になったもよう。
 30日は反落となり、427.75セントまで下落したが、下値を切り上げ、430
セント台を回復して引けた。30日の引け時点で週足は3週連続の陽線引け。430セ
ント台で値堅めが出来れば、7月3日の高値442.75セントが次の高値のメドとな
る。米国産コーンの収穫は順調に進んでいるとみられ、11月終盤にはほぼ完了すると
みられる。引き続き、収穫の進展が上値圧迫要因ながら、ハーベストロー(収穫期の最
安値)はつけた印象だ。引き続き、大豆、小麦価格の影響を受けよう。大豆期近1月限
が1070セント割れ、または小麦期近12月限が510セント台前半まで軟化なら、
420セント水準まで下落のシナリオが描ける。
 なお11月の米農務省(USDA)からの月例需給報告は10日の予定。
【とうもろこしはの取引は事実上、終焉】
 とうもろこしは、30日時点の総取組高は8枚のみ。各限月の取組高が1ケタ、また
はゼロ状態で、事実上、取引は終焉。新規売買は参加しにくい。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
3日 ●文化の日
   中国製造業購買担当者景況指数 2025年10月(RatingDog)
   ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年10月確報(Markit)
   米建設支出 2025年9月(商務省)
   米製造業景況指数 2025年10月(ISM)
   米週間穀物輸出検証高(USDA)
   米国産コーン・大豆作柄報告(USDA)
4日 キャッシュレートターゲット公表(オーストラリア準備銀行)
   米貿易収支 2025年9月(商務省)
   米耐久財受注 2025年9月確報値(商務省)
   米製造業新規受注 2025年9月(商務省)
5日 金融政策決定会合議事要旨公表 9月18-19日分(日本銀行)
   中国サービス業購買担当者景況指数 2025年10月(RatingDog)
   独製造業受注 2025年9月(経済技術省)
   ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年10月確報(Markit)
   ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2025年10月確報(Markit)
   ユーロ圏生産者物価指数 2025年9月(EUROSTAT)
   全米雇用報告 2025年10月(ADP)
   米非製造業景況指数 2025年10月(ISM)
6日 独鉱工業生産指数 2025年9月(経済技術省)
   ユーロ圏小売売上高 2025年9月(EUROSTAT)
   英中銀政策金利公表(BOE)
   米新規失業保険申請件数(労働省)
   米卸売在庫 2025年9月確報値(商務省)
   米週間穀物輸出成約高(USDA)
7日 全世帯家計調査・消費支出 2025年9月(総務省)
   中国貿易収支 2025年10月(税関総署)
   独貿易収支 2025年9月(連邦統計庁)
   米雇用統計 2025年10月(労働省)
   米消費者信頼感指数 2025年11月速報値(ミシガン大)
   建玉明細報告(CFTC)

※米政府機関閉鎖の影響で米経済指標の発表が延期になる可能性があります。


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