[11月3日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日) 2026 年 8 月限 10 月 27 日〜 10 月 31 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 金 20,393 20,648 (27) 19,129 (29) 20,201 -321 銀 220.0 225.0 (31) 205.0 (28) 225.0 -5.3 プラチナ 7,225 7,520 (31) 6,705 (29) 7,500 +223 パラジウム 7,100 7,100 (27) 7,000 (28) 7,000 -100 ====================================== NY貴金属(カッコ内は限月) | 東京外為・株式/NY原油 30 日終値 前週末比 | 終 値 前週末比 金 (12) 4,015.9 -121.9 | ドル・円 154.16 1.21 円安 銀 (12) 4,861.6 +3.0 | 日経平均 52,411.34 +3111.69 プラチナ ( 1) 1,614.3 +12.7 | NY原油 (12) 60.57 -0.93 パラジウム (12) 1,473.20 -8.00 |* ドル・円は15時45分現在、原油は 30日 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週のレビュー】 プラチナはドル安一服も中国勢の買い意欲が強い、とした。 プラチナは金軟調を受けて戻りを売られたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の 利下げや米中の通商合意が下支えになった。現物相場は22日以来の安値 1520.40ドルを付けたのち、下げ一服となった。プラチナ先限は23日以来の安 値6894円を付けたのち、押し目を買われた。一方、パラジウムの現物相場は8日以 来の安値1346.24ドルを付けたのち、下げ一服となった。 韓国で30日に行われた米中の通商協議で合意に達した。中国政府は協議後、レアア ース(希土類)の輸出規制の導入を1年間延期すると発表した。トランプ米大統領は合 成麻薬フェンタニルの流入問題に中国が取り組むとしたことを受け、対中関税を10% 引き下げる方針を示した。中国側は米国の関税に対する報復措置を見直すほか、縮小し ていた米国産大豆の購入も拡大するとした。ベセント米財務長官は、中国との貿易合意 が来週にも署名される、との見通しを示した。 米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を 0.25%ポイント引き下げ、3.75〜4.00%とすると決定した。パウエル米連 邦準備理事会(FRB)議長は会見で「12月会合での利下げ決定は既定路線ではな い」と述べた。CMEのフェドウォッチで、12月利下げの確率は74.7%(前週 91.1%)となった。一方、米共和党のスーン上院院内総務は、11月4日に実施さ れる一部の州や都市の選挙が終われば、政府機関再開に向けた協議がやや容易になる、 との見通しを示した。「われわれが譲歩したか屈したかのように見られることで、投票 率を下げたくはない」と述べた。 【プラチナETF残高は合計で増加】 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、29日のロンドンで12.47トン (前週末12.82トン)に減少、30日のニューヨークで38.48トン(同 37.77トン)に増加、29日の南アで7.19トン(同7.27トン)に減少し た。またパラジウムETFの現物保有高はロンドンで5.34トン(同5.52トン) に減少、ニューヨークで17.51トン(同17.51トン)、南アで0.30トン (同0.30トン)と変わらずとなった。もみ合いとなるなか、プラチナETF残高は 合計で0.28トン増加した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報 告は米政府機関閉鎖を受けて発表が延期された。9月23日時点のニューヨーク・プラ チナの大口投機家の買い越しは2万2042枚(前週1万5203枚)、パラジウムの 売り越しは3840枚(同4012枚)となっている。 【ECBは3会合連続で金利据え置き】 欧州自動車工業協会(ACEA)によると、9月の欧州連合(EU)の新車(乗用 車)登録台数は前年同月比10.0%増の88万8672台となった。1〜9月は前年 同期比0.9%増の805万7335台となった。欧州中央銀行(ECB)理事会で、 政策金利を据え置くと決定した。金利据え置きは3会合連続。ECBは声明で「厳しい 世界的環境にもかかわらず、経済は拡大を続けている」とした。ラガルドECB総裁は 記者会見で、「基調的なインフレ指標は、ECBの中期目標である2%と整合してい る。長期的なインフレ期待を示す指標のほとんどは、引き続き2%前後で推移してお り、目標付近でのインフレの安定化を支えている」と述べた。市場では、利下げサイク ル終了とみられている。 当面の予定(イベント・経済統計) 3日 ●文化の日 中国製造業購買担当者景況指数 2025年10月(RatingDog) ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年10月確報(Markit) 米建設支出 2025年9月(商務省) 米製造業景況指数 2025年10月(ISM) 4日 キャッシュレートターゲット公表(オーストラリア準備銀行) 米貿易収支 2025年9月(商務省) 米耐久財受注 2025年9月確報値(商務省) 米製造業新規受注 2025年9月(商務省) 5日 金融政策決定会合議事要旨公表 9月18-19日分(日本銀行) 中国サービス業購買担当者景況指数 2025年10月(RatingDog) 独製造業受注 2025年9月(経済技術省) ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年10月確報(Markit) ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2025年10月確報(Markit) ユーロ圏生産者物価指数 2025年9月(EUROSTAT) 全米雇用報告 2025年10月(ADP) 米非製造業景況指数 2025年10月(ISM) 6日 独鉱工業生産指数 2025年9月(経済技術省) ユーロ圏小売売上高 2025年9月(EUROSTAT) 英中銀政策金利公表(BOE) 米新規失業保険申請件数(労働省) 米卸売在庫 2025年9月確報値(商務省) 7日 全世帯家計調査・消費支出 2025年9月(総務省) 中国貿易収支 2025年10月(税関総署) 独貿易収支 2025年9月(連邦統計庁) 米雇用統計 2025年10月(労働省) 米消費者信頼感指数 2025年11月速報値(ミシガン大) 建玉明細報告(CFTC) ※米政府機関閉鎖の影響で米経済指標の発表が延期になる可能性があります。 MINKABU PRESS 東海林勇行 ※投資や売買については御自身の判断でお願いします。
 
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