【↓】日経平均 大引け| 大幅反落、先物主導の売りで安値引け (11月4日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  52294.31
高値  52636.87
安値  51497.20
大引け 51497.20(前日比 -914.14 、 -1.74% )

売買高  30億5738万株 (東証プライム概算)
売買代金 8兆7044億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅反落、900円強の下げで安値引けに
 2.米ハイテク株高受け、前場は半導体株などが牽引役担う
 3.後場に入ると円高や米株先物の下げを横目に売りが噴出
 4.機関投資家の持ち高調整の売りに先物絡みの売りが加速
 5.下げ相場でも売買代金8兆7000億円台と高水準に膨らむ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比226ドル安と反落した。市場予想を下回る米経済指標や高値警戒感から利益確定売りが優勢となった。

 3連休明けの東京市場では、日経平均株価が大幅反落。前週末に急騰した分を先物主導の売りで9割方帳消しにする下げとなった。

 4日の東京市場は、前場の取引では日経平均が前週末終値を挟んでプラス圏とマイナス圏を往来するはっきりしない値動きとなったが、後場に入ると急速にリスクオフの流れが強まった。結局900円あまりの下落で安値引けとなった。前日の米国株市場ではNYダウが反落したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が続伸したことで、前場は半導体関連などが牽引する形でプラス圏で推移する場面もあった。しかし、その後は軟調な米株価指数先物の値動きなどを横目に買いが手控えられ、大口の売りに対する受け皿がなく大崩れする格好となっている。機関投資家のポジション調整の売りに先物絡みのインデックス売りが加わったほか、外国為替市場で取引時間中に急速にドル安・円高方向に振れたことも嫌気された。プライム市場の売買代金は8兆7000億円台と高水準が続いている。

 個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が大幅安、アドバンテスト<6857>の下げも顕著。イビデン<4062>、フジクラ<5803>なども下値を探った。ファーストリテイリング<9983>も安い。ソシオネクスト<6526>はストップ安に売り込まれた。SCREENホールディングス<7735>が急落、ロードスターキャピタル<3482>、ネクセラファーマ<4565>、GMOインターネット<4784>なども大幅安となった。第一三共<4568>、東洋エンジニアリング<6330>なども大きく水準を切り下げている。

 半面、レーザーテック<6920>が大商いで急上昇、東京エレクトロン<8035>も堅調。住友電気工業<5802>が活況高。ニデック<6594>も買いが優勢となった。サンリオ<8136>も物色人気。TOB対象のブレインパッド<3655>が値幅制限いっぱいに買われたほか、住友ファーマ<4506>、平河ヒューテック<5821>、CIJ<4826>などがストップ高に買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファナック <6954>、レーザーテク <6920>、ネクソン <3659>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約166円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、ファストリ <9983>、TDK <6762>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約958円。

 東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)ガラス・土石、(3)石油・石炭、(4)ゴム製品、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)情報・通信業、(3)サービス業、(4)小売業、(5)倉庫・運輸。

■個別材料株

△アクシーズ <1381> [東証S]
 9月中間期経常利益3.6倍。
△イオレ <2334> [東証G]
 SBI VCトレードと連携へ。
△タカギセイコ <4242> [東証S]
 26年3月期業績予想を上方修正。
△Kudan <4425> [東証G]
 今期営業を7.3億円の赤字~7.7億円の赤字に上方修正。
△住友ファーマ <4506> [東証P]
 26年3月期業績予想を上方修正。
△ヤスハラケミ <4957> [東証S]
 1株1380円でMBO。
△平河ヒューテ <5821> [東証P]
 26年3月期業績予想を上方修正し営業益は過去最高へ。
△マックス <6454> [東証P]
 今期業績・配当予想を増額修正。
△ウェーブHD <7940> [東証S]
 REVAによるTOB価格にサヤ寄せ。
△ビジ太田昭 <9658> [東証P]
 配当増額を好感。

▼ソシオネクス <6526> [東証P]
 今期営業利益60%減へ下方修正。
▼スクリン <7735> [東証P]
 4-9月期最終利益18%減。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ブレインP <3655>、(2)住友ファーマ <4506>、(3)平河ヒューテ <5821>、(4)FFJ <7092>、(5)ビジ太田昭 <9658>、(6)CIJ <4826>、(7)マックス <6454>、(8)アバントG <3836>、(9)扶桑化学 <4368>、(10)JIA <7172>。
 値下がり率上位10傑は(1)ソシオネクス <6526>、(2)スクリン <7735>、(3)ネクセラ <4565>、(4)ロードスター <3482>、(5)GMOインタ <4784>、(6)野村総研 <4307>、(7)東洋水 <2875>、(8)王将フード <9936>、(9)中山鋼 <5408>、(10)第一三共 <4568>。

【大引け】

 日経平均は前日比914.14円(1.74%)安の5万1497.20円。TOPIXは前日比21.69(0.65%)安の3310.14。出来高は概算で30億5738万株。東証プライムの値上がり銘柄数は852、値下がり銘柄数は716となった。東証グロース250指数は712.15ポイント(2.49ポイント安)。

[2025年11月4日]


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