シカゴコーン市況=揃って反落、大豆の軟調や米株・NY金の下落に追随

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/12    434.00      434.50      429.25      431.50      - 2.75
  2026/03    446.25      447.00      442.25      444.75      - 2.00
  2026/05    455.50      456.00      450.75      453.50      - 2.25

   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       693,484      391,154       1,612,438 (+ 4,042)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(11月10日−11月14日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を下回る。
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 コーンは揃って反落。前日比は2.75セント安〜変わらず。中心限月の12月限は
2.75セント安の431.50セント。

 これまで農産物市場をけん引してきた大豆が大幅安に転じたことが重石となり売り優
勢となった。米株やNY金の下落も弱気材料視されたが、コーンは米中首脳会談の影響
が薄く伸び悩んできていたため下げ幅は限られた。

 12月限は434セントで取引を開始した直後に434.50セントの高値を記録。
その後はじり安となって欧州の時間帯は432〜433.50セントのレンジを中心に
高下した後に軟化。米国の時間帯には430セントを割り込んで429.25セントま
で軟化。その後は431セント台を上値抵抗線とする安もみとなり、低迷したまま引け
を迎えたが430セント台は維持した。
*南米諸国の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 ブラジル産地では11月1日から2日にかけて到来した前線の影響で今週いっぱい、
降雨が続く見通し。また、今後もアルゼンチンから北上してくる前線の影響から雨がち
な天気が続くもよう。これまで土壌水分の乾燥が大豆、コーンの生育に与える影響が
警戒されていたが、来週にかけての雨はまとまった雨量を伴い、大豆・コーンにとって
慈雨となることが見込まれる。
 アルゼンチン産地の土壌水分はコーンや他の穀物の生育にとって良好な状態を維持。
今月は大豆の作付けが活発化する時期となるが、土壌水分は十分となっている。一方の
冬小麦の状態は良好だが、雨がちな天気が続いていることで病気の発生の可能性も浮
上。
 シカゴ小麦は続伸。現時点では乾燥に対する警戒感は薄いながら、米産地では今週は
少雨傾向が続くと予想されていることやアルゼンチンでも少雨傾向となり生育悪化に対
する警戒感が浮上するなか買い優勢となった。12月限は一時、今年7月30日以来の
高水準となる550.50セントに到達。高値圏を維持したまま引けを迎えた。
 シカゴ小麦12月限は3.00セント高の529セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズでは低気圧の移動に伴い来週にかけて少雨傾向が見込まれる。一部では
凍結が発生する可能性があるなど、地域によって気温に差が生じるほか強風が見込まれ
る。
今日の材料
・ブラジル産地では今週いっぱい降雨が続く見通し。
・ブラジル産地ではこれまで土壌水分の乾燥が続いており、大豆、コーンの生育に
 与える影響が警戒される。
・プレーンズでは来週にかけて少雨傾向に。
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