【市況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続落。ニューヨーク安を背景にドル建て 現物相場が1530ドル台に下落から序盤、期先が100円超の下落となった。反発力 弱く推移後、金が下げ幅を拡大、現物相場が一時1518ドル台まで軟化、1ドル= 152円台後半の円高進行から200円超の下落が続出となった。期先6、8月限に次 いで先限も一時7000円割れまで下げ幅を拡大。午前10時半頃から下げ幅を縮小も 150円超の下落で推移。 パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時29分現在の前営業日比は、プラチナが218〜162円安、プラチナミ ニが203.0円安〜40.0円高、プラチナスポットが192円安、パラジウムが出 来ず。 午前11時29分現在の出来高は、プラチナが3803枚、プラチナミニが436 枚、プラチナスポットが797枚、パラジウムが0枚。 【AIバブル崩壊とのシナリオが強まればプラチナ市場から資金流出不安】 プラチナは内外市場とも金の軟化、株安から軟調な展開を強いられている。12月の 米連邦公開市場員会(FOMC)での追加利下げ期待が後退し、投資家心理が強気から 一転、弱気に傾きつつある。 ドル建て現物価格で中期線である50日移動平均線が通る1519ドル割れを試し た。日経平均株価がナスダックス指数の大幅安を嫌気し、値がさハイテク株中心に売ら れ、2000円超の下落。AIバブル崩壊とのシナリオが強くなれば、プラチナを含む 貴金属市場から投資資金の流出の不安がさらに強くなる。 プラチナ先限は午前中、6983円まで下落し、10月28日以来の安値をつけた。 7000円割れは長く続かず、7063円まで切り返したが、3ケタ安からは抜け出せ ず。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、軟調。朝方の1540ドル水準で推移後、午前9時 半頃から下げ足を速め、1518ドル台まで下落。1520ドル割れは買い拾われ、 1520ドル台前半から半ばでもみあい。 午前11時25分現在、プラチナは1523.30ドル、パラジウムが1380.6 4ドルで推移。前営業日の大引け時点はプラチナが1557.46ドル、パラジウムが 1407.08ドル。 MINKABU PRESS
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