アジア株 バーリ氏が米AI空売りも、急落は押し目買いのチャンス? 中対米関税停止で安堵 東京時間14:04現在 香港ハンセン指数 25879.12(-73.28 -0.28%) 中国上海総合指数 3963.68(+3.87 +0.11%) 台湾加権指数 27708.74(-407.82 -1.45%) 韓国総合株価指数 3986.98(-134.76 -3.27%) 豪ASX200指数 8791.70(-22.01 -0.25%) インドSENSEX30種 83459.15(休場) アジア株は上海を除いて下落、米ハイテク株の下げがアジア市場にも波及している。 「世紀の空売り」で知られ、映画「マネーショート」のモデルにもなったマイケル・バーリ氏率いるサイオン・アセット・マネジメントが、米パランティアとエヌビディアに対する弱気ポジションを開示した。バーリ氏はAIに対する過熱ぶりに警鐘を鳴らしている。ゴールドマンサックスやモルガンスタンレーなど米金融機関トップが調整局面入りの可能性を警告したことも米株売りを加速させた。 ただ、アジア株は売り一巡後は下げ渋っている。韓国株は一時6%超急落、日経平均は2400円も下げた。ハイテク株は世界的に連日上昇しているため暴落は絶好の押し目買いのチャンスかもしれない。米ハイテク企業の業績悪化や米景気減速などが懸念されているわけではなく、あくまでも買われすぎていたため調整の一環だろう。パランティアは業績見通しを引き上げている。 米中緊張緩和もアジア株を押し上げている。トランプ米大統領が対中合成麻薬関税を10日から10%引き下げる大統領令に署名した。これを受け中国政府は10日から米国製品の一部に対する関税を一時停止する、24%関税を1年間停止すると発表した。米中関税の引き下げ・停止は織り込み済みとは言え、市場に安堵感が広がっている。ただ一方で、中国とロシアが関係強化を表明しており、トランプ米大統領からの反発は警戒されている。 韓国市場ではサムスン電子やSKハイニックス、LGディスプレイなどハイテクを中心に幅広い銘柄が下落。韓国では予想上回る経済成長とインフレ加速を受け韓国中銀の11月利下げ期待が消滅していることも、株式市場にとってマイナスだ。 上海株は小幅上昇、外部環境にあまり左右されない。中国投資家は米中の先行きを注視しているようだ。米中緩和で香港株は下げ幅を縮小している。
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